2012年12月28日金曜日

雉子焼豆腐 きじやきどうふ



豆腐料理の一種。

豆腐を小さく切り、塩を付けて焼き、熱い燗酒をかけたり、汁などに入れたりした料理。

雉子が美味なのでこれになぞらえたとも、雉子の肉が白いので豆腐の白をこれにたとえたとも言われる。

各地に「きじ焼」の名で各種の料理がある。



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2012年12月21日金曜日

孤篷庵 こほうあん



京都紫野大徳寺の塔頭(*1)。

小堀遠州が慶長17年(*1)に龍光院の中に建てたが、後、江月宗玩(*2)を開祖に請じて現在の地に移し、菩提寺とした。

安政5年(*3)火災で消失したのち、松平不昧らの後援を得て再建。

茶室忘筌(*4)および山雲床はともに有名。



*2 1612年
*3 こうげつそうがん
*4 1858年
*5 ぼうせん


2012年12月14日金曜日

切金 きりかね



截金(*1)とも書き、また細金(*2)とも呼ばれる。

金箔・銀箔などを細く直線上に切ったものを、筆と接着剤を用いて貼ることで文様を表現する伝統技法。

奈良時代に唐から伝えられ、平安時代から鎌倉時代が隆盛期であった。

茶器類や仏教絵画、彫刻にも用いられる。


*1 きりかね
*2 ほそがね


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2012年12月7日金曜日

南部塗 なんぶぬり



漆塗技法の一つ。

色漆と金箔を用いて装飾を施す南部地方特産の塗物。

南部椀と称する秀衡椀(*1)に似た塗椀が代表的作品で、内側を朱、外側を黒地とし、雲・鶴・松・菊・紅葉などを朱または黄漆で描き、ところどころに金箔を置いたものがある。

*1 ひでひらわん


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2012年11月30日金曜日

漆拭き うるしぶき



拭漆(*1)ともいう。

器の表面を保護する目的で、生漆を綿に浸ませて薄く拭くことをいう。

江戸時代前期までの竹茶杓には、象牙に代わる艶を出すために裏面に漆拭きしたものが多い。

木地の指物・細工物では堅牢で保存のためによいとされる。

*1 ふきうるし


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2012年11月23日金曜日

三教図 さんきょうず



儒教・道教・仏教の三教の祖である孔子・老子・釈迦の三人を一図に描いたもの。

いずれの教えも究極においては一つの真理に帰結するという三教一致の思想による。

室町時代に隠逸高雅な文人生活を理想とする風潮とともに盛行した画題である。


2012年11月16日金曜日

盆石 ぼんせき



盆器の上に趣きのある石を立て、小石や砂利などを配して山水の風景を創造するもので、書院の飾りなどにも用いられる。

盆石は主として雅致ある自然石を用い石自体の珍奇を賞翫する。

室町時代に茶の流行に伴い、盆栽とともにこれを鑑賞する風習が行われた。


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2012年11月9日金曜日

中川の井 なかがわのい



名水の一つ。

京都中京寺町二条下ル妙満寺境内にあった。

能阿弥が発見した洛中の七名水の一つとして名高い。

古くは中川という川筋にあったところからこの名が付けられた。

昭和43年,同寺が岩倉幡枝に移転したのに伴って中川の井の石碑もこの地に移された。


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2012年11月2日金曜日

開炉 かいろ



一般に炉開き(*1)ともいう。

民間では主として陰暦十月亥の日に炉を開いて小豆餅を祝う。

茶道では別に定まった日はないが、古来より吐く息の白む頃などといい、最近では11月に入ってから炉を開き、茶人の正月として喜ぶ。

*1 ろびらき


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2012年10月26日金曜日

奈良晒 ならさらし



麻布の生平(*1)を晒したもの。

利休時代から、茶巾には上等の白麻布の照布(*2)に代わりこれがもっぱら用いられた。

奈良晒は徳川家康が南都の沈滞を救うために保護産業とした。

その後、諸藩特に近江高宮、能登、越後などで生産された。

*1 きびら
*2 てりふ


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2012年10月19日金曜日

ふのやき ふのやき



小麦粉を主体とした和菓子。

小麦粉を水で溶いて鉄板に薄く延ばして焼き、片面に味噌などを塗り巻物状に成形したもの。

堺の船尾(ふの)で始めたのでその名があるともいう。

利休の茶会記「利休百会記」にもたびたびその名が見える。


2012年10月12日金曜日

天啓赤絵 てんけいあかえ



中国明代天啓年間(*1)頃に景徳鎮窯で焼造された赤絵磁器の総称。

 古染付の素地に緑、赤、黄で上絵付けが施されている。 

この頃の染付や赤絵類は簡素飄逸な絵付けのものが多く、その雅味が日本人の感覚にうけ数多くもたらされた。


*1 1621-27

2012年10月5日金曜日

沓形 くつがた


器の口辺を成形後に押さえ、日本古来の木沓(*1)を連想させる形。

一般的には玉縁の口造りで不規則な楕円形をなし、下部にくびれがある鉢や茶碗などをいう。

御所丸・織部・高取・志野などの沓茶碗や唐津の沓鉢などがその典型とされる。


*1 きぐつ



2012年9月28日金曜日

兼六園 けんろくえん



日本三名園の一つで、金沢にある林泉回遊式庭園。

金沢藩主3代前田利常のころには「蓮池庭」と称していた。

13代斉泰に至って完成。松平定信が「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の六つを兼ね備える名園」という意味から兼六園の名を贈った。


「兼六園」のホームページはこちらから

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2012年9月21日金曜日

要石 かなめいし

露地内に配置された飛石。

露地内の要所に他の飛石より少し高く据え、その上に立つと露地内の近景・遠景が眺められる。

露地の中で風景その他、客に特に注目して欲しいものがあるとき、最も鑑賞しやすい場所に据えるのでこの名称がある。

2012年9月14日金曜日

辻 与次郎 つじ よじろう


桃山時代の釜師。

近江国の出生。

西村道仁の弟子といわれ、「天下一」を号した。

利休好みの阿弥陀堂釜・雲龍釜・四方釜などを作った。

特色として羽落ち、焼抜きの技法を始めた。

代表作は豊国神社蔵の「雲龍文鉄燈籠」で慶長五年在銘である。

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2012年9月7日金曜日

宇治橋三間の水 うじばしさんのまのみず

名水の一つ。

宇治市の宇治橋の三の間から汲み上げる宇治川の水をいう。

宇治川の水は、琵琶湖の竹生島弁財天の社殿下から湧き出るとか、瀬田唐橋下の龍宮からの湧水などと伝えられる。

豊臣秀吉もこの水を汲ませて点茶用にしたといわれる。


2012年8月31日金曜日

曲建水 まげけんすい


赤杉材を曲げて作った建水。

面桶(*1)ともいう。

武野紹鴎が巡礼の持っていた飯盒(*2)から思いつき水屋用としたものを、後に利休が茶室の中で使用したのに始まるといわれる。

濃茶の改まった席で用いる。

春慶塗や溜塗などもある。

*1 めんつう
*2 はんごう


2012年8月24日金曜日

柝板 たくばん


玄関脇などに釣り下げ、客が来意を告げるために叩く厚手の板で、木版ともいう。

魚板や鳴子形などがある。

これを打つ木槌を柝(*1)という。

禅院に起原をもち、茶事の場合は連客が揃った合図に打つこともある。


*1 たく・ひょうしぎ

2012年8月17日金曜日

寸取茶湯 すんとりちゃのゆ


道具の置き合わせや点前などを、畳の目数や寸法ばかりに固執してしまうこと。

道具の姿や点前動作の都合やそれぞれのもつ意味などを一向にかまわない、融通のつかぬ型にはまった茶の湯をすること。

2012年8月10日金曜日

碁石茶 ごいしちゃ

団茶(*1)の一種。

摘んだ茶葉を蒸して発酵させた後、茶桶に入れて上に板を置き重石を積んで漬物のように圧縮し、固くなった茶葉を四角に切り天日で乾かしたもの。

その様子が黒い碁石を並べたように見えるところからの称。

*1 だんちゃ = H24.7.27日 版 参照

2012年8月3日金曜日

誕生水 たんじょうすい

足利義政の同朋衆の能阿弥が選んだ洛陽七名水の一つと伝えられる。

京都の六孫王神社(*1)内にある。

源満仲(*2)が産湯に使った水であるというところからこの呼名がある。

元々の井戸は新幹線の高架橋の下になり、現在は新たに井戸が掘られている。

*1 ろくそんのうじんじゃ
*2 みなもとみつなか

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2012年7月27日金曜日

団茶 だんちゃ

茶を固形にして使用を便にしたもの。

中国宋時代に多く用いられた。

日本には平安時代に最澄や空海といった唐に留学していた僧によってもたらされ、宮廷貴族に愛飲された。

団茶の形は方形・円形・短冊形・花形など色々ある。


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2012年7月20日金曜日

曽呂利新左衛門 そろりしんざえもん

秀吉のお伽衆として仕え、頓智の才が抜群で落語家の始祖とも言われ数々の逸話を残した。

堺で刀の鞘を作っていて、その鞘には刀が”そろり”と合うのでこの名がついたという。

茶を利休に学び、香道・詩歌・俳諧・書画などにも長じていた。

2012年7月13日金曜日

二人静金襴 ふたりしずかきんらん

名物裂(*1)の一つ。

足利義政が能の「二人静」を舞った時の能装束に用いられた裂と伝えられる。

紫地の金襴で、向かいあった鳳凰の丸紋が互の目に配されている。

大名物「北野肩衝茶入」、名物「浅茅肩衝茶入」などの仕覆に用いられている。


*1 めいぶつぎれ = H24.7.5発行分

2012年7月6日金曜日

名物裂 めいぶつぎれ

鎌倉時代から江戸時代中期にかけて渡来した特定の染色物。

名物茶器を保護したり、装飾したりする目的で当時の茶人たちの見識で選ばれた。

その名称は、所持者や伝来者の名を冠したり、名物茶器の名称や生産地名をその呼称とするのが多い。

2012年6月29日金曜日

根津青山 ねづせいざん

万延元年〜昭和十五年(*1)。

名は嘉一郎。

甲州より出て実業界に入り、東武鉄道、東京地下鉄などの経営にあたり、鉄道王の異名を得た。

政界においても活躍し、富力をもって名物茶器や美術品を蒐集する。

根津美術館はその遺志によってできた。

*1 1860年-1940年

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2012年6月22日金曜日

お池の水 おいけのみず

名水の一つ。

京都室町御池の摂政関白藤原師実邸跡と伝える一画にある。

石垣で四壁を囲んだ深さ一丈余りの凹地の底に円形の井筒が苔むしている。

現存する名水跡のうちで最も形態を保っているものとされる。


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2012年6月15日金曜日

源氏香 げんじこう

組香の一つ。

後水尾天皇(*1)の頃の考案にかかり、五種の香を各五包ずつ計二十五包作り、任意五包ずつを順にたき、香の異同を聞いて、五十二種の組合せを五本の線で表した図形が源氏香の図である。

茶器類の文様としても多く採上げられる。


*1 ごみずのおてんのう = (1596-1680)


2012年6月8日金曜日

東陽坊長盛 とうようぼうちょうせい

永正十二年〜慶長三年(*1)。

浄土宗真如堂東陽坊の住職。

長次郎作黒茶碗「東陽坊」の所持者として広く知られている。

生涯侘び茶を提唱し、いつも伊賀(伊勢とも)天目茶碗一つで通したという。

その茶室「東陽坊」はのち建仁寺方丈裏に移された。


*1 1515年-1598年

2012年6月1日金曜日

大津絵 おおつえ

滋賀県大津市で江戸時代から東海道を往来する旅人相手に土産物・護符として売られていた民芸的な絵画。

寛永年間の頃には三尊仏や来迎図など民衆の持仏的なものであったが、次第に鬼の念仏・藤娘・瓢箪鯰など戯画的なものとなっていった。


2012年5月25日金曜日

貴人口 きにんぐち

躙口(*1)に対して障子を建てた特に身分の高い客のための出入口である。

一般に、引き違いの腰付障子二枚を建てるが、高さは五尺七寸が通例で、昔はそれよりも低い寸法でつくられている。

大徳寺聚光院枡床の席には、四尺二寸五分という低い実例をみる。


*1 にじりぐち

2012年5月18日金曜日

銀閣寺形手水鉢 ぎんかくじがたちょうずばち

袈裟形手水鉢の一種。

名前の由来は、銀閣寺の方丈と東求堂との間にあることから。

方形の四方四面にそれぞれ異なった格子文様が彫り出され、斬新な造形感覚をもつ。

上部の水溜めは円形で、足利義政が好んだとされる。

模索も極めて多い。

2012年5月11日金曜日

吉備団子 きびだんご

岡山の銘菓。

安政三年(1856)に岡山藩家老の伊木三猿斎(*1)のすすめで浅次郎という者が吉備津神社の茶店で売ったのが始まりという。

岡山産の糯(もち)米に黍(きび)を加えた求肥菓子であり、桃太郎伝説と結びついて有名になった。

*1 いきさんえんさい = 文政元年〜明治19年(1818-1886)

2012年4月27日金曜日

喜撰茶 きせんちゃ

喜撰法師の旧跡がある宇治川上流の喜撰山で産していた茶の銘。

渋みが強く抹茶には不向きだが、煎茶に製すれば格別の風味があるとして、良質の煎茶を上喜撰と銘した。

ペリーが来航した際、「泰平のねむりをさます上喜撰(蒸気船)」と詠まれた話は有名。

2012年4月20日金曜日

船徳利 ふなどくり

下部が広がり、底が平面になっていて安定性のある徳利。

漁師らが酒を持参して漁に出かけるときに、船が揺れても倒れないようにしたものといわれる。

備前のそれが特に名高く、ほかに丹波や高取焼などの国焼によく見られる。

2012年4月13日金曜日

烏丸光広 からすまるみつひろ

天正七年−寛永十五年(1579-1638)。

江戸初期の公卿の一つ烏丸家の当主であり、歌人、能書家。

和歌を細川幽斎に、禅を澤庵和尚らに学ぶ。

また小堀遠州・江月和尚・松花堂らとの交友があり、江戸初期の文化を推進した功労者である。

2012年4月6日金曜日

同門会 どうもんかい

表千家流の門弟を会員として組織される団体。

昭和十七年二月に、十三代即中斎宗左宗匠を会長として発足。

昭和五十年に社団法人表千家同門会と改称する。

茶道文化に関する茶会や、講演会などを開催する。

現在国内五十三支部、海外に四支部。


表千家同門会のサイトはこちらから↓↓
http://www.omotesenke.net/index.html

2012年3月30日金曜日

奉書紙 ほうしょがみ

楮(*1)を原料とした厚手の紙。

室町幕府政所奉行人がこの紙を公文書として用いたことからこの称が起こった。

後に技術が全国に伝播し、各地で作られるようになった。

「越前奉書」が有名だが、ほかに加賀・因幡・出雲などが名産地として現在に至っている。


*1 こうぞ

2012年3月23日金曜日

三音 さんおん

釜の蓋を切る音、茶筅通しの音、茶杓を茶碗の縁で打つ音をいう。

あるいは、釜の湯の煮える音、湯水を汲み入れる音、残りを釜に返す音をさすこともある。

これらの三音のほかは音をたてないのが茶席の心得とされる。


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2012年3月16日金曜日

清巌宗渭 せいがんそうい

天正十六年ー寛文元年(1588-1661)。

臨済宗大徳寺派の僧。

九歳で得度し、寛永二年(1625)大徳寺の第一七〇世住持となる。

細川三斎の創建した高桐院をはじめ多くの塔頭に住した。

千宗旦参禅の師で、「今日庵」命名の逸話が有名。

2012年3月9日金曜日

薩摩焼 さつまやき

薩摩国(鹿児島県)産の陶磁器の総称。

古帖佐焼(*1)、串木野焼、苗代川焼(*2)、龍門司焼などがある。

文禄・慶長の役に出陣した島津義弘が連れ帰った陶工の朴平意(*3)、金海(*4)らが開窯したのに始まる。

後には薩摩錦手や金襴手なども作られる。


*1 こちょうさやき
*2 なえしろがわやき
*3 ぼくへいい
*4 きんかい

2012年3月2日金曜日

聴雪 ちょうせつ

京都御所内にあり、安政三年孝明天皇の好みによって造立された。

一隅を遣水の上に乗り出して南向きに建てられた入母屋造り杮葺(*1)の瀟洒な茶室。

中の間の正面に床と棚が設けられている。

堂上の茶湯の特色が大いに発揮された遺構である。

*1 こけらぶき = http://sadouhyakuji.blogspot.com/2012/02/blog-post.html

2012年2月24日金曜日

道釈画 どうしゃくが

道教や仏教、儒教などの教義の如何に関わらず、人生の指標とすべき人物を画題とした絵画。

中国で唐時代末に始まり、鎌倉時代末以降の日本でも描かれた。

水墨画形式が多く、釈迦、維摩、羅漢、達磨や、寒山拾得などが多く題材にされた。


2012年2月17日金曜日

茶通箱 さつうばこ

もとは茶の通い箱であったが、現在では二種の濃茶を客にもてなすときに用いる。

亭主の用意した茶と、客から到来の茶との二種の濃茶を点て分ける点前で、相伝科目となっている。

利休形は、用材が桐で、寸法は大小伝えられている。


2012年2月10日金曜日

柿葺 こけらぶき

筋目が通って削ぎやすく水に強い杉や椹(*1)、檜(*2)などを薄く割って板を作り、それを重ねて屋根を葺き上げる方法。

最近では市街地での法規の制約や、また同時に資材と職人の不足などで急速に衰退しつつある。

*1 さわら
*2 ひのき

2012年1月27日金曜日

三井高福 みついたかよし

(1808-1885)北三井家の八代。

通称は八郎右衛門。

天保3年(1832)に三井惣領家を継ぎ、幕末には勤王派支持を表明して維新に政商として活躍。

三井銀行・三井物産を設立して、近代財閥の基礎を築いた。

三井家歴代の中で、特に茶名が高い。


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2012年1月20日金曜日

数寄者 すきしゃ

古くは「すきもの」とは和歌を作ることに執心な者を指し、東山時代には連歌師がこの称で呼ばれた。

さらに桃山時代には富裕な町衆の間で茶の湯が流行し、芸道化が進んでこの称を独占するようになった。

「数奇者」と書く場合もある。

2012年1月13日金曜日

五家宝 ごかほう

駄菓子。

発祥については諸説あるが、享保年間頃より干し飯を蒸して棒状に作り、きな粉をまぶしたのに始まるといわれる。

原料に「五穀」を用いたことから名付けられ、「五嘉宝」と記されたりもする。

現在では熊谷市や館林市などが名産としている。


2012年1月6日金曜日

出光美術館 いでみつびじゅつかん

実業家の出光佐三の蒐集した古美術品を展観した美術館。

昭和四十一年に東京千代田区丸の内の出光興産ビルに開館。

仙厓和尚の書画、古唐津、東洋古陶磁の収蔵で知られる。

国宝の手鑑『見ぬ世の友』などがある。


出光美術館のサイトはこちらから


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