2009年11月27日金曜日

形物香合 かたものこうごう

製作上「型」で造られている陶磁器の香合。

型作り以外でも同種多作可能な物を同じく形物香合と称する。

唐物では、染付・交趾(*1)・青磁・和蘭(*2)・祥瑞(*3)・宋胡録(*4)など。

和物では、楽・黄瀬戸・織部・志野・伊賀・信楽など。

*1 こうち
*2 おらんだ
*3 しょんずい
*4 すんころく

2009年11月20日金曜日

不見斎石翁 ふけんさいせきおう

裏千家9世。8世又玄斎一燈(*1)の長男。
延享3年〜享和元年(1746-1802)。

天明8年(1788)の京都大火により両千家も被災したが、ただちに復興にかかり、今日庵(*2)・又隠(*3)・寒雲亭(*4)などの茶室を修復再建。

利休二百回忌追善茶会を営む。

*1 ゆうげんさいいっとう
*2 こんにちあん
*3 ゆういん
*4 かんうんてい

2009年11月13日金曜日

口切の茶事 くちきりのちゃじ

茶事の一種。

新茶を葉茶のまま詰茶していた茶壺の口の封印を切り、茶臼で葉茶を挽き、その抹茶を客に点てて出す茶事をいう。

炉開きの時期とほぼ同じ頃に行い、茶家にとっては、お正月の点て初め以上の重事でる。

2009年11月6日金曜日

炉開き ろびらき

冬季に入って初めて炉を用いること。

旧暦10月(現在の11月)の亥の日に開き、小豆餅で祝うのが慣いとなっている。

利休は「柚子の色づくを見て炉を開く」、また、孫の宗旦は「吐く息が白く見えはじめる頃に」などと言った。