2013年2月22日金曜日

茶通箱 さつうばこ


もとは抹茶を持ち運ぶ通箱(*1)だったものを、千利休が点前に用いたといわれる。

現在では 亭主が用意した茶と、客からの到来の茶との二種の濃茶を点て分ける点前に用いる。

利休形は用材が桐で、寸法は大小伝えられている。

他にも多種の好みがある。


*1 かよいばこ


2013年2月15日金曜日

蜀江錦 しょっこうにしき


錦裂の一種。

 蜀紅錦とも書く。

 中国四川地方の蜀の首都成都で織られた錦。

すなわち蜀錦(*1)のことで、日本に天平年間に伝えられて蜀江錦とよばれるようになった。

雲龍や牡丹、唐草、亀甲などを組み合わせて図案化された文様が用いられる。

*1 しょっきん


2013年2月8日金曜日

坂本周斉 さかもとしゅうさい



寛文六〜寛延二年 (*1)。

京都の糸割符商で、閑事庵・宗信と号した。

山田宗徧の門人で、表千家の御道具後見役をつとめ、道具の鑑定と箱書に有名をはせた。

自身も多くの名品を所持し、『千家中興名物記』を 編纂した。

*1 1666〜1749


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2013年2月1日金曜日

鳥居引拙 とりいいんせつ



東山時代の茶人。

村田珠光の高弟で、珠光、武野紹鴎とともに「茶湯の名人」と称された。

姓は鳥居で堺の人といわれたが、ともに詳らかではない。

多くの名物道具を所持し、それらを飾るための引拙棚の創案が知られる。


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