2014年2月28日金曜日

下間庄兵衛 しもづましょうべえ


初代は享保年間(*1)頃の京都の釜師。

名を政勝といい、名越三典浄味の門人で、亨保頃以降の名越作は庄兵衛の代作と伝える。

二代は宝暦年間頃に活躍し、名を味次という。

三代は文化・文政頃の人で、名を味宣、浄汲と号し、大綱和尚好みの独楽釜などがある。


*1 1716-36
*2 1751-64

*3 1804-30

2014年2月21日金曜日

御留焼 おとめやき



江戸時代の藩窯をいう。

御庭焼をはじめ、製品をもっぱら藩侯の社交的贈答品とし、一般に販売することを厳禁したものが多く、この種の禁製品を称した。

鍋島焼や色絵献上薩摩など。

楽旦入は御留印を用いて紀州家御用の楽茶碗を焼いている。

2014年2月14日金曜日

富士釜 ふじがま


茶湯釜の一種。

口が小さく、裾が広がり、富士山の姿に似るところからの呼称。

筑前、博多芦屋で、天正から慶長年間にかけて盛んに鋳造されたが、室町末期の天命釜にもこの形がある。

仙叟好、円能斎好、淡々斎好、如心斎好などがある。





2014年2月7日金曜日

堀内仙鶴 ほりのうちせんかく


表千家掘内家初代(*1)

化笛斎(*2)・鶴翁などの号がある。

江戸の人で国学者であり、茶を宗偏に学んだ掘内浄佐の養子となり、後に京都に住した。

もとは俳諧を専らとし、画技にも秀でた。

茶は覚々斎(*3)に学び、奥義をきわめ、また古器を愛し造詣が深かった。


*1 1675~1748
*2 けてきさい

*3 かくかくさい = 表千家6代家元