2013年1月25日金曜日

宝尽紋 たからづくしもん



文様の一種。

中国の民間思想に基づくもので、室町時代にわが国にもたらされ、福徳を招来するものとして広く庶民の間に喜ばれた。

打出小槌・分銅・丁字・巻物・隠蓑などが個々に用いられたり組み合わされたりして種々の工芸品の意匠に用いられる。



2013年1月18日金曜日

茶湯十格 ちゃのゆじゅっかく



茶事を催すに際して心得るべき十種の格。

松平不昧の『一畳半極秘』の中に記されている。

口切は「厚」、再返は「浅」、風炉は「薄」、名残は「寂」、朝は「清」、昼は「正」、夜咄は「常」、不時は「奇」、跡見は「続」、残火は「新」という。

2013年1月11日金曜日

千代野井 ちよのい


名水の一つ。

京都智恵光院五辻、本隆寺本堂付近にある。

鎌倉時代、金沢顕時の息女千代野姫が景愛寺を創建した時に掘った井戸。

天明の大火の時、この水を汲み堂宇にかけたので同寺は災を免れたと伝えられる。

また、 疫病を消滅するという伝説もある。



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2013年1月4日金曜日

初釜 はつがま



新春を祝い、正月に初めて懸ける釜。

元旦の若水汲みから大福茶(*1)に始まる正月行事。

稽古始めや点初(*2)ともいう。

干支に因むものや勅題(*3)に寄せたものが取り合わされ、一陽来復を祝う心を表した結び柳(*4)を床飾りにすることが多い。

*2 たてぞめ
*3 ちょくだい