2018年1月26日金曜日

迎水 むかえみず



茶会の時、客の到着前に打ち水をすることをいう。

寄付(*1)の準備が整えば、門前から玄関までの間に、迎水をする。

これが無言で「どうかお入りを」という案内にもなる。

したがって時刻に到着しても門前に打ち水がしてなければ、入門を控える。



*1 よりつき

2018年1月19日金曜日

辻が花 つじがはな



文様染の一。

室町時代から桃山時代にかけて行われたと思われる染色で、絞りを主体とし、その上に墨や朱の細い線描きや刺繍を施したものをいう。

辻が花という言葉の意味に関して定説はなく、今日いう辻が花が当時のものと同一物であるか否かも判然としていない。

2018年1月12日金曜日

御神酒筒花入  みきつつはないれ



玄々斎(*1)好の花入。

伊勢参宮の節、御神酒をいただいて持ち帰る竹筒により好まれた。

細竹で上部の節上に小さい角(*2)を残し、下部の切り方に特徴がある。

以前は正月用に青竹で写しがよく作られていた。

玄々斎直書きのものには「五十鈴川(*3)」と銘がある。


*1 げんげんさい = 裏千家11
*2 つの
*3 いすずがわ = 伊勢を流れる神聖なる川


2018年1月5日金曜日

寿老人 じゅろうじん



中国宋代のの人という。

身長三尺(*1)、頭は非常に長く白髪で、美しい目と豊かな髭を有し、寿命を記した巻物をつけた杖を携える。

また1500年の齢を経たと伝える鹿を連れていたという。

日本においては、延命の画題として喜ばれる七福神の一人。


*1 90センチ