2017年7月28日金曜日

竹節高台 たけのふしこうだい


高台の一種。

略して竹の節ともいう。

茶碗の高台が竹の節状になったのをいう。

高台の内を削り、外を削るうちに鉋(*1)が当たって竹の節形になる。

井戸茶碗の約束の一つになっているが、その他の朝鮮茶碗や唐津茶碗などの特色にもなっている。


*1 かんな

2017年7月21日金曜日

丸太舟花入 まるたぶねはないれ



宗旦好。 

利休は竹の花入を種々工夫して切ったが舟形はない。 

元伯宗旦が京都の西、嵯峨へ行った時、嵐山の麓を流れる大堰川(*1)に浮かぶ筏を見て、初めて切ったのがこの丸太舟と伝えられている。

 竹舟には蔓も鎖ではなく、感じの柔らかな藤蔓になっている。


*1 おおいがわ


2017年7月14日金曜日

間合紙 まにあいがみ



間似合紙とも書く。

広く長い形に漉いて、半間(*1)の間(*2)に合う紙という意味で、屏風や襖または畳の大きさに合うように漉いた鳥の子紙の一種。

古来、摂津国有馬郡塩瀬村や越前が名産地である。

大きさは品種によって多少異なる。


*1 はんげん

*2

2017年7月7日金曜日

泥絵 でいえ



漆器の面に金銀泥をもって絵を描いたもの。

漆が乾く寸前に水で溶いた金銀泥で文様を描き、その水分が蒸発すると泥はしっかり固着する。

正倉院宝物中にある金銀泥絵は泥を膠(*1)で溶いた普通の泥絵だが、この手法は尾形光琳の作品にだけ見られるものである。


*1 にかわ