2019年6月28日金曜日

たわらこ たわらこ



海鼠(*1)を炒って串に刺し干したものを煎海鼠(*2)という。

江戸時代長崎貿易で清国向けに俵に詰めて輸出した海産物を俵物といって煎海鼠・干鮑(*3)の二品であった。

『天王寺屋会記』などにみる「たわらこ」も煎海鼠とされ吸物に使われ、『利休百会記』では菓子に出されている。


*1 なまこ
*2 いりこ
*3 ほしあわび

2019年6月21日金曜日

フェノロサ ふぇのろさ



米国の東洋学者(*1)

明治十年に来日、東京大学で、哲学・倫理学などを講じる。

日本古美術の真価を認め、これを宣揚した。

特に岡倉天心に大きな感化を与え、文部省の美術取調委員に任ぜられ、天心を伴い欧米の美術行政を視察し、東京美術学校の開設に尽力した。


*1 18531908



2019年6月14日金曜日

法諱 ほうき


僧侶の名の一。

出家得度の時に師より授けられる諱(*1)

僧侶の実名のこと

一休宗純の場合、宗純が法諱である。

法諱は二字名であるが、上の字は通字といい、同門派では同じ字を用いる場合が多い。

大徳寺門派では“宗”が多く用いられ、茶名もこの法諱にあたる。


*1 いみな



2019年6月7日金曜日

道号 どうごう


僧侶の名の一。

特に禅僧の名は道号と法諱(*1)とから成る。

一休宗純では一休が道号、宗純が法諱となる。

道号は師匠などから贈られる一種の字(*2)で、その人の得たところの道や備わった徳を表すもの。

僧侶だけでなく、広く参禅者にも与えられる。


*1 ほうき
*2 あざな