2013年9月27日金曜日

男山焼 おとこやまやき



姫路の男山山麓で焼かれた播州酒井家の藩窯。

天保二年(1831)飾磨の東山から男山に藩窯が移され、尾形周平などが来て指導したため優れた陶磁器が焼かれた。

安政年間(1854~60)以後は藩の援助が打ち切られ民窯となり、明治初年に廃絶した。


2013年9月20日金曜日

盆石 ぼんせき



盆器の上に趣きのある石を立て、小石・砂利などを配して山水の風景を創造するもので、書院の飾りなどに用いられる。

雅致ある自然石を用い、石自体の形の珍奇を賞翫する。

室町時代に茶の流行に伴い、盆栽とともにこれを鑑賞する風習が行われた。

2013年9月13日金曜日

極箱 きわめばこ



陶磁器・漆工芸品などの箱の、蓋または身の側面や底などに、鑑識の結論を簡略に書付けた極書があるものをいう。

作者が自ら書いたものは共箱といい、遺族や弟子や鑑定家によって書かれた場合を極箱という。

共箱のない場合にこの形式をとることが多い。

2013年9月6日金曜日

風炉先屏風 ふろさきびょうぶ


茶室の道具畳の向うを囲う二枚折屏風。

広間などで道具畳としてのけじめをつける為に用い、小間や回し壁、風炉先窓のある部屋には用いない。

鳥の子紙白張、蝋色塗縁の利休形を基本とし、種々の意匠を凝らした各流御家元の好みものも多数作られた。