2017年8月25日金曜日

練描 ねりがき



漆工芸の加飾法の一。

漆に金銀粉を練り混ぜて、模様や文字を表す法。

漆面に描く場合は細粉を用い、研ぎ出す場合はやや粗い粉を用いる。

透き漆(*1)や彩漆(*2)などを適度に使い分けたり、筆勢によって濃淡を出す。

(*3)や油を用いる場合もある。

*1 すきうるし
*2 いろうるし
*3 にかわ


2017年8月18日金曜日

戸山焼 とやまやき



尾張徳川家江戸屋敷にあった陶窯。

外山焼・楽々園焼ともいう。

尾張家十二代斉荘は国元より加藤仁兵衛・加藤太兵衛・加藤唐三郎の三人を呼び、廃絶していた窯を再興、京都より樂了入を招き茶器を焼かせたりしたこともある。

市ヶ谷付近に窯があったといわれる。


2017年8月11日金曜日

釜敷 かましき


炉・風炉からおろした釜の下に敷く物。

古くは釜据・釜置ともいった。

素材は、組物・紙・竹・板。

組物には唐物と和物があり、材料は、籐(*1)・蓮茎(*2)・菅(*3)・紙縒(*4)・竹・竹皮・色糸など各種がある。

竹釜敷は、節を平たく切って穴は開けず、水屋用として用いる。



2017年8月4日金曜日

奥田木白 おくだもくはく



奈良赤膚焼の陶工。

本名は奥田武兵衛、屋号の柏屋にちなんで木白と号した。

名工として知られ、仁清・楽茶碗などの写を得意とし、特に能人形は有名である。

作品には「赤膚山」「木白」の印銘を押している。

 2代目も名工と評され、初代の印と同じ印を用いている。