2014年4月25日金曜日

十種香札 じゅっしゅこうふだ


七事式の際に順序の決定や点前の評定などに用いる札。

十個の小箱の中に札が十二枚ずつ入っており、表には一箱同じで菊・桐・松・竹・梅・桜・柳・萩・水仙・牡丹の絵が描かれる。

裏には一・二・三、月一・二・三、花一・二・三と「客」が書かれている。


2014年4月18日金曜日

露山焼 ろざんやき



西本願寺法主第十九世本如上人の御庭焼。

本如上人の命で清閑寺の裏山采嶺渓に仁阿弥道八が文政七年に開窯した。

のちに慶入も訪れて作品を残している。

作品には「露山」の瓢印が捺され、藪内流の茶家に作品が多い。

2014年4月11日金曜日

金海茶碗 きんかいちゃわん



朝鮮釜山の和館の窯に注文して焼かせた御本茶碗の一つ。

肌に「金海」の彫銘の入ったものがあるので、この名が出た。

磁器質の胎土で、かなり高温で焼かれている。

また釉の上に引掻き傷をつけるのが癖で、金海の猫掻きといって珍重される。






2014年4月4日金曜日

姥ヶ餅焼 うばがもちやき



近江草津の陶器。

姥ヶ餅茶屋の主人が、餅を盛る皿や湯呑などを作るため江戸中期に始めたといわれる。

高台に姥ヶ餅の焼印形を利用したと思われる大きな押印がある。

茶器としては黒楽の茶碗や交趾写の銘々皿があるが、黒楽は左入に託して焼かせている。


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