2013年7月26日金曜日

彭祖棗 ほうそなつめ


三代中村宗哲(*1)作の棗。

七十歳の古稀の賀に、七百歳まで生きたと伝えられる中国の仙人彭祖(*2)にちなみ、七種の棗をそれぞれ百個ずつ、合計で七百個作る。

その箱の横に彭祖の折句(*3)、隠し題の発句を書いて人々に分けた。


*1 1699-1776
*2 ほうそ
*3 おりく = ある一つの文章や詩の中に、別の意味を持つ言葉を織り込む言葉遊び。

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2013年7月19日金曜日

腰張 こしばり


室内の土壁の腰回りに紙を張ること。

体と壁が擦合って、壁や衣服が傷んだり汚れたりするのを防ぐ。

紙は奉書、鳥の子、湊紙(*1)、反古紙(*2)、古暦などが用いられる。

客座には紺湊紙などを張るが点前座周りは白張りとする。

広間は全て白張りが原則。

*1 みなとがみ
*2 ほごし




2013年7月12日金曜日

御間型石灯籠 おあいがたいしどうろう


石灯籠の一種。

奈良市春日大社本殿から若宮神社に通ずる御間道(*1)にこの形式のものが多いのに因んだ名称。

基礎・竿・中台・火袋・笠とも全て方形で、石の火袋が壊れて木製で補ったのが御間型の形式となった。

古くは鎌倉時代のものがある。


*1 おあいみち


2013年7月5日金曜日

掛灯台 かけとうだい



水屋や廊下などに掛ける灯台。

利休好みに竹製と木製があり、いずれも水屋用として用いる。

竹製は、太い竹を下に輪を切り残し、その節が火皿となる。

木製は、長方形の後板に蜘蛛手と呼ばれる木の台を取り付け、そこに油皿を載せ、灯心を浸し点火する。