2018年12月28日金曜日

小島漆壺斎 こじましっこさい



宝暦11-文政13(*1)

松江藩の塗師(*2)、蒔絵師。

小島家は代々松江藩の塗師で5代理兵衛の時、松平不昧に従って江戸に上り、原羊遊斎(*3)に師事して蒔絵を学んだ。

漆壺斎の号は不昧から賜り、以後代々漆壺斎を名乗っている。


*1 1761 – 1830
*2 ぬし

*3 はら ようゆうさい

2018年12月21日金曜日

鴨川石 かもがわいし


庭石の一種。

京都加茂川流域から採取される自然石。

品格のある庭石で上流から採取されるものは組石・景石に最も優れ、中世の名園の庭石として多く使用されている。

また川床から採取される水石は著名である。黒色の石は黒楽の釉薬の原料となる。

2018年12月14日金曜日

後段 ごだん


奥義の茶事とか、法要・披露などの格調の高い茶事懐石の時、「吸物・八寸暫時お預かりを」と挨拶して、さらりと済ませ、後座薄茶が済んだ後、別席に動座を請うて酒肴をくつろいですすめるのをいう。

往時上流茶にはしばしば催された。

2018年12月7日金曜日

扇絵 おうぎえ


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扇の起源は日本といわれ、本来実用を目的として生まれた扇に描画したものが扇絵である。

扇面古写経の下絵や、彩絵檜扇(*1)は神仏にささげられ、やがて貴賤の区別なく生活をいろどることになる。

花鳥・風月・物語と多様で、欧州にも伝えられる。



*1 ひおうぎ