2009年9月25日金曜日

挽家 ひきや

茶器を保存する為の容器の総称。

木の挽物(*1)で出来ているところからの称。

茶入を納める場合、棗形に作られているものが多く、蓋の甲に銘などを金や銀で蒔絵書きしたり、彫りこんだりしてあるものもある。

材質は、黒檀(*2)や紫檀(*3)、竹など多種がある。

*1 ひきもの=ロクロで挽いて作ったもの
*2 こくたん
*3 したん

2009年9月18日金曜日

和三盆 わさんぼん

砂糖の一種で三盆白ともいう。

白砂糖をさらに精製脱色し純白の結晶にしたもので、和菓子に珍重される。

中国より輸入されたものを「唐三盆」といい、享保年間頃から我が国で製したものを「和三盆」という。

香川・徳島両県は特に四国和三盆として名高い。

2009年9月11日金曜日

松屋久政 まつやひさまさ

生年不詳〜慶長3年(1598)。奈良の茶人。

天文年間に『松屋会記』を書き始める。

いくたびか堺を訪れ、紹鴎や利休の茶会に参じ、利休の知遇を受けた。

秀吉の北野大茶会には子の久好(*1)や奈良衆三十六人と参会して『北野大茶会記』を記した。

*1 ひさよし=生年不詳〜寛永10年(1633)

2009年9月4日金曜日

御所丸茶碗 ごしょまるちゃわん

朝鮮茶碗の一種。

御所丸といわれた朝鮮との交易船によって運ばれてきたので、この名が出た。

その意匠は古田織部の手になり、窯は金海で焼かせたという。白釉をかけただけの白茶碗と、さらに黒釉を片身替風に塗った黒刷毛茶碗とがある。