2020年5月29日金曜日

青備前 あおびぜん


備前焼のうち、特に還元焔(*1)焼成気味に焼き上がり、素地中の鉄分が黒青色に発色したものをいう。

明和から寛政頃の伊部手の作品に多く、徳利・小壺・小甕などのほか、置物など彫塑(*2)的な作品にも見受けられる。

そのため青伊部ともよばれる。

*1 かんげんえん
*2 ちょうそ

2020年5月22日金曜日

下草 したくさ


庭園植栽の下木のことで、下木下草と総称するように、下木と区別されているわけではない。

したがって、草物だけをいうのではなく、下木を下草とも称する。

主として添え物の植栽として意匠する。

草木のものでは、ツワブキ・葉蘭・シダなども含まれる。

2020年5月15日金曜日

青石 あおいし


庭石として愛好され、また建築材料として一部で用いられる石材である

庭石として古くから賞美された青石は、紀州青石・阿波青石・伊予青石などである。

青石は南北朝時代の作庭から用いられ始め桃山時代、江戸時代に最も多く用いられた。

2020年5月8日金曜日

青柳茶 あおやぎちゃ


五月の新茶期の芽が伸びきった葉から作る茶。

新芽の全葉が伸びきるまでには、十日近い日数がかかる。

早く開いた葉は、十日もすると、成葉に近くなるので細く揉み上がらない。

従って、精製工程で篩い分けられ番茶なみの扱いとなる。

川柳などもこれに属する。


2020年5月1日金曜日

煮付け につけ


煮物のうち煮汁をほとんど残さず、甘辛く煮上げたものをいう。

鍋の周囲にこびりついた煮汁を、濡れ布巾で丁寧に拭い取ると苦みが混じらない。

煮汁をたっぷりに仕上げたのは、煮付けに対してさわ煮といっている。

野菜類を煮付けたものは、旨煮(*1)である。


*1 うまに