2016年7月29日金曜日

茶席夜話 ちゃせきやわ


山本退庵(*1)筆による茶人 千利休・古田織部・小堀遠州・藤村庸軒・三宅亡羊・藪内紹智・細川三斎・藤堂高虎らおよび茶事に関する逸話集。

一冊。

名称から見て茶席での夜話に聞いた話を集めたものと思われる。

宮内庁書陵部蔵。



*1 江戸中期の茶人

2016年7月22日金曜日

検校 けんぎょう


長次郎作赤茶碗の代表作として名高く、長次郎七種の一つに数えられていたが、現在は存滅不詳。

その銘の由来は、利休が人々が選び残した茶碗を見て、その作ぶりの良さを賞めるために、「これを取り残すとは皆々検校(*1)殿よ」と言ったという伝えによる。



*1 中世・近世日本の盲官(盲人の役職)の最高位の名称。

2016年7月15日金曜日

前土器 まえかわらけ


風炉の火窓からの火気を防ぐために立てる素焼の土器。

半月形で、紅白二種あり、赤は鉄風炉に用いる。

『茶話指月集』に「元伯老人、休(*1)よりの伝ありて、風炉の内に土器を二枚立て茶湯をいたされしを」とあり、酷暑には二枚重ねて立てることもある。



*1 利休

2016年7月8日金曜日

金玉糖 きんぎょくとう


夏の涼味菓子。

寒天に砂糖・水飴を加えて煮詰め、冷やし固めた菓子。

琥珀糖(*1)ともいう。

またこの菓子を材料として、道明寺粉を加えたみぞれ羹、微塵粉を加えた微塵羹、吉野葛を加えた吉野羹、卵白を入れた泡雪羹などがある。


*1 こはくとう

2016年7月1日金曜日

まぜ垣 まぜがき



二種以上の樹木を交ぜて作った生け垣。

樹種が多いと生け垣の色と形に変化がみられ、四季の風情を変えることも出来る。

また生け垣樹として多少不適当なものでも混植することによって、美しさを引き立たせることが出来る。

関西では吹寄せ垣という。