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2022年12月16日金曜日

替茶器 かえちゃき


多人数の茶会などで、一個の茶器の茶量では一席に足りない時に控えの補給用として用意される茶器をいう。

この場合、主茶器と異なった材質・形態のものを使用する。

また棚物使用の場合、一つの変化の趣として替茶器を飾ることがある。

2022年7月29日金曜日

台子七人衆 だいすしちにんしゅう


豊臣秀吉の許可により、千利休から台子の茶式を伝えられた七人をいう。

『貞要集』によれば、豊臣秀次・蒲生氏郷・細川三斎・木村常陸介・高山右近・瀬田掃部・芝山監物をさす。

織田有楽は利休から別室で極意を伝えられたとある。

2022年7月1日金曜日

東山流  ひがしやまりゅう


利休流という呼称に対して、能阿弥の流儀を想定したらしい。

流儀茶道の発生時代に利休流の称が生まれ、やがて千家流と称されるのに対し、東山文化の茶湯が東山流と称されるに至った。

因みに、堺流、続いて奈良流などという称はあえて異を立てたものと言える。

2022年6月17日金曜日

運び点前 はこびてまえ


水指をはじめ点前道具を水屋から運び出してする点前をいう。

そのほか点前以外でも、すべて勝手から持ち出すことを”運ぶ”と呼ぶ。

膳を運ぶ、炭斗を運び出すなど。

また大寄せの茶会などで、勝手で点てた茶を茶席に運び出す人を“お運び”という。

2022年1月28日金曜日

雪間草 ゆきまぐさ


江戸中期成立の茶史書。

坂本周斎著。

茶種の将来に始まる茶湯の略史、茶人伝、茶道具の由来など、茶湯の歴史に関する事項を集成した書物。

なお『雪間草茶道惑解』は本書の同本と考えられる。

転写本が京都大学図書館・今日庵文庫に架蔵される。

2021年7月23日金曜日

掛錫 かしゃく

禅宗用語。

修行僧が行脚をやめ、僧堂(道場)に入門、長くとどまって修行生活をすること。

臨済宗では掛塔(*1)という。

錫は錫杖(*2)で一種の杖。

昔、禅僧が行脚する時には必ずこれを携行し、寺院に滞留する際には壁に掛けておいた。

ここから生じた語。


*1かた、かとう
*2 しゃくじょう

2021年6月25日金曜日

引き渡し ひきわたし


 茶道の免許状が家元から出てこれを弟子に取り渡すことで、師匠がその許状の点前手続きをして弟子のために茶を点て、そのあとで家元からの許状を渡すのが約束となっている。


もっとも、正式には茶事をして引き渡すのが当然である。

2021年4月30日金曜日

歌銘 うためい


茶入・茶碗・茶杓など茶器の銘を和歌から採ったもの。


和歌そのものを銘としたものもある。


古歌から採る場合が多いが、茶杓などで自作の歌を使うこともある。


特に小堀遠州は歌銘を好み、茶湯に文芸性を導入した。


中興名物の茶入が、その代表的な例である。

2021年4月9日金曜日

客組 きゃくぐみ


 一会を催すに際して、亭主が第一に考慮するのが客組を作ることで、まず正客を定めて、その一座の連客が相互に懇ろであるかを配慮する。


目上の人を招く時は、正客に客組をまかせて、「何名様同道でお願いします」という場合もある。




2021年3月19日金曜日

堺 さかい


大阪府堺市。


安土桃山時代前後に貿易都市として発展し、納屋衆(*1)とよばれた有力町衆によって都市自治が行われた。


上層町衆の間では茶湯が盛行し、武野紹鴎・千利休・津田宗及・今井宗久・山上宗二など一流の茶人を輩出し、茶道文化の発展を担った。

 

 

*1 なやしゅう




2021年2月5日金曜日

亀田是庵 かめだぜあん

?〜明治16(*1)


名は敦、復堂・桂陰・純叟などと号した。


金沢の茶人で、代々薬種商を営み、嘉永6(*2)には町年寄となっている。


茶湯は玄々斎宗室(*3)に学び、茶器の収集および鑑定に長じ、当時、大阪の平瀬露香と併称されたといわれる。

 


*1 1883


*2 1853


*3 げんげんさいそうしつ=裏千家11

2020年10月9日金曜日

野村美術館 のむらびじゅつかん


昭和593月、京都市左京区南禅寺に開館。


創立者の野村得七(号得庵)は、野村財閥を築いた。


一方その傍ら藪内流の茶道を習い、風流にいそしんだ。


そのコレクションは得庵が、明治から昭和にかけて収集したもので、茶道具が主体である。

 


野村美術館のサイトはこちらから


2020年9月25日金曜日

木屋町棚 きやまちだな

 

棚物の一種。


京都の木屋町に三井本家の別邸があり、毎年秋に同家で法要が行われ、碌々斎(*1)の代にはその都度献茶が行われていた。


その時の記念の一つとして同家当主の依頼によって碌々斎が好んだ棚。


その町名に由来してこの名がある。

 

 

*1 ろくろくさい=表千家11




2020年9月11日金曜日

上田宗箇流 うえだそうこりゅう


上田宗箇を祖とする茶道流派。


宗箇は広島藩家老として国政に参与したため、直接教授せず、野村休夢・中村知元を「上田家茶事預かり師範」として茶技を伝えた。


以降、野村・中村家が交替して師範となる。


現在は16代上田宗冏 (*1) 氏が家元として活動されている。



*1 うえだそうけい

2020年4月3日金曜日

密参箱 みっさんばこ


 秘伝書などを入れておくための箱。

皆伝者に与えられた。

符号のついた厳重な錠前がつけられていて容易に開閉できない構造になっている。

蓋裏に又玄斎一燈(*1)の書付のある欅(*2)の密参箱や、玄々斎精中(*3)の書付のある柾目の桐の箱が裏千家に残っている。


*1 ゆうげんさいいっとう=裏千家81719-1771
*2 けやき
*3 げんげんさいせいちゅう = 裏千家111810-1877

2020年3月13日金曜日

湯返し ゆがえし


棚物や台子などを用いた点前の終わりに、柄杓で水を汲んだ後、ただちに一杓湯を汲み、その湯を再び釜に返すことをいう。

柄杓を柄杓立または棚の上に飾る場合に行い、柄杓の合が早く乾くようにするためである。

但し運び水指の場合には行わない。

2020年3月6日金曜日

喝 かつ


中国唐代以後の禅宗、とりわけ臨済宗の禅僧が、言語道断な悟り・真理の消息を、論理的な説明などを借りずに、端的直截に他に伝え、あるいは他を導くために、「カーッ」と全身全霊からほとばしらせる一種の叫び声。


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2020年1月31日金曜日

長炉 ながろ


炉の一種。

長方形をしたものをいう。

もともと暖房用に使われていたもので、一條恵観山荘や桂離宮で見ることができる。

茶の方面ではほとんどが水屋用で、控え釜を懸けたり、懐石料理の炊事に用いる。

表千家点雪堂の長炉がその典型である。



2020年1月10日金曜日

大樋長左衛門 おおひちょうざえもん



江戸初期の金沢大樋焼の陶工。

初代は河内国土師村の出身で、明暦2年(*1)京都に出て、楽家4代一入の門に入る。

寛文6年(*2)、裏千家4世仙叟と共に加賀前田藩に赴き、大樋村に窯を築く。

俗に飴釉といわれる茶褐色の釉を特徴とする。


*1 1656

*2 1666