2014年11月28日金曜日

呉呂太石 ごろたいし


 庭園材料の一つ。

ごろた石は五郎太石とも書く。

略して「ごろた」と呼ぶ。

転石の意味で水波にもまれた小玉石をさしている。

用途は大きさによって違うが、延段・畳石・差石・巻石・州浜敷などである。

茶庭材料として必要品の一つである。

2014年11月21日金曜日

釘彫 くぎぼり


陶磁器に施された釘で彫ったかのような線彫りの跡を釘彫りという。

しかし一般には釘彫伊羅保、釘彫三島などの茶碗に高台内から腰や胴にかけて施された渦状の線彫りが釘彫りとして知られている。

釘彫りと称されているが、ヘラを用いたものである。



2014年11月14日金曜日

唐物屋宗珀 からものやそうはく


江戸時代初期の京都三条の町人。

安楽庵策伝(*1)の友人。

金地院崇伝(*2)に茶道具などをしばしば用立てたり、墨跡の外題の執筆を取り次いだりしている。

古美術商の草分け的存在と言えそうである。

寛永初年頃に活躍している。


*1 あんらくあんさくでん =(1554 - 1642)

*2 こんちいんすうでん =(1569 - 1633)




2014年11月7日金曜日

蒟醤 きんま


 漆工芸の一技法。

漆面に模様を掘り、色漆を充填して模様以外の漆を研ぎ落とし、油を混ぜた漆を塗って艶を出す。

タイ・ミャンマーの代表的加飾法。

金馬の字も当てられ、茶道具として珍重される。

日本では天保年間の讃岐高松の玉楮象谷(*1)が有名。



*1 たまかじぞうこく