2008年12月26日金曜日

埋火 うずみび

不用の間、火持ちをよくし火種を絶やさぬために、炉中や火鉢の火を灰で覆っておき、必要に応じて掻き立てる火のこと。

茶人は常釜をかけ、外出時には埋火にして助炭(*1)をかけておくのが心構えの一つとされる。

*1 じょたん

2008年12月19日金曜日

手捏ね てづくね

「手捻り(*1)」ともいう。

轆轤(*2)や型を使わず手先で陶器を成形すること、またその造られた物をさす。

最も原始的な成型法であるが、轆轤では表現できない味わいを出せる。

楽茶碗はその代表的なもので、一種の彫塑的な手法である。

*1 てびねり
*2 ろくろ

2008年12月12日金曜日

夜学 やがく

甕形の四方に火灯窓のような透しがあるものをいう。

昔、夜に学問をする際、机上を照らす灯明の火皿の台を転用したもので、大きいものは手焙に、小さい物は蓋置などに用いられる。

灯台ともいう。

青磁や古銅が多い。

2008年12月5日金曜日

伊木三猿斎 いきさんえんさい

文政元年〜明治19年(1818-1886)。

備前岡山藩主池田侯の家老で、裏千家の茶を学び、自邸内に利休堂の他、十有余の茶室を設ける。

領内に虫明焼(*1)を興し、京都より、仁阿弥道八(*2)、宮川長造(*3)らの陶工を招いて製陶の指導に当たった。

*1 むしあけやき
*2 にんなみどうはち
*3 みやがわちょうぞう

2008年11月27日木曜日

露地笠 ろじがさ

露地用具の一種。

数寄屋笠、竹の子笠ともいう。

雨、または雪の日に各自これを用いる。竹皮製の笠で、手がかりの掛緒が内部の一端に付いており、これに右手を通し、掌を上向きにして支えて扱う。

2008年11月21日金曜日

懐石 かいせき

茶事の時に出す料理のこと。

「懐石」という語源は、修行中の禅僧が、温石(*1)を懐中に入れて腹中を暖め、空腹や寒さをしのいだということに因み、一時しのぎ程度の軽い食事の意味。

献立、作法、道具などに決まりがある。

*1 おんじゃく = 温めた石のこと

2008年11月14日金曜日

一閑張 いっかんばり

漆工芸の一種。木型を使って和紙を漆や糊で張り重ねたものを器胎とした漆器をいう。

軽くて変形せず、ざんぐりした味が保たれる。飛来一閑(*1)の創始と伝えられ、千宗旦が好んだ。

棗・香合・喰篭・棚物などに多い。

*1 ひきいっかん

2008年11月7日金曜日

正親町天皇 おおぎまちてんのう

永正14年〜文禄2年(1517-93)。

永禄3年(1560)、毛利元就の献金により即位。在位30年。

戦国乱世で衰微していた朝廷の式典などを整備。豊臣秀吉の宮中茶会で知られ、千宗易に『利休』の居士号を勅賜。

和歌・書をよくする。

2008年10月31日金曜日

紅葉呉器 もみじごき

呉器茶碗(*1)の一種で、特に釉中に紅色の鹿子斑(*2)が美しく出ているので、紅葉の名が生まれた。

胴部に、指跡や変化があり呉器茶碗中最も美しい。

この手の本歌はもと大徳寺にあったが、秀吉を経て柳営御物(*3)となった。

*1 ごきちゃわん
*2 かのこはん(窯変の一種で、黄色またはピンクの斑点)
*3 りゅうえいぎょぶつ

2008年10月24日金曜日

観世水 かんぜみず

名水の一つ。

京都市大宮今出川にある。

足利義満が観世太夫に与えた屋敷の内に在ったので、この名がある。

この井戸の水はいつも流水のように渦を巻いているので、渦巻きの水を『観世水』と称し、それを模様化したのが観世模様である。

2008年10月17日金曜日

よなが よなが

利休作の竹二重切(*1)花入。

園城寺(*2)、尺八とともに利休が小田原陣中で作った竹花入の一つ。

二重切花入の代表とされており、節と節との間が長く、節の間を「よ」と呼ぶことから、「よ」を「夜」にかけて「よなが」と命名された。

*1 にじゅうぎり
*2 おんじょうじ

2008年10月10日金曜日

芦屋釜 あしやがま

筑前国(福岡県)遠賀川河口の芦屋で鋳造された釜の総称。

創始の時期は、一説には鎌倉時代初期とあるが、正確な年代は明らかでない。

後に工人たちが全国に散逸し越前芦屋・播州芦屋・伊勢芦屋などの分派へと発展していった。

2008年10月3日金曜日

砂張 さはり

銅を主とし錫・鉛(銀)を加えた合金製のもの。

奈良時代の文献には『佐波理』とある。

古くから中国・朝鮮・東南アジア・中近東で広く用いられた。

桃山時代以降、茶人の間で花入・水指・建水などに用いられ、その滋潤な金肌の味わいを賞美した。

2008年9月26日金曜日

業躰 ぎょうてい

一家の業を引き継ぐという意味から転じて、茶道の家元に居住して修行する者、即ち内弟子のことをいう。

裏千家では古くからこの呼称を用いているが、他の流儀では用いない。

玄々斎の「業躰部屋心得」は、修行心得を示した物として名高い。

2008年9月19日金曜日

名残の茶事 なごりのちゃじ

茶事の一種で、風炉から炉に移る10月の中頃から11月はじめにかけて行われる。

残茶・余波の催ともいう。

口切から1年間使ってきた茶が、残り少なくなるため、茶そのものに名残を惜しむための侘びた茶事である。

2008年9月12日金曜日

偕楽園焼 かいらくえんやき

紀州藩主10代徳川治宝(*1)侯の西浜御殿の偕楽園における御庭焼。

文政2年(1819)にはじめられ、治宝侯の死去した嘉永5年(1852)頃まで続けられた。

その間に、楽家10代旦入・永楽了全・永楽保全・仁阿弥道八などの陶工が招かれて作陶に従事した。

*1 とくがわはるとみ

2008年9月4日木曜日

井伊宗観 いいそうかん

文化12年〜安政7年(1815-60)。名は直弼(*1)。

幕府の大老として米国と通商条約を締結、後に桜田門外の変で暗殺された。

石州流の茶の湯をよくし、「12ヶ月棗」などの好み道具のほか、『茶湯一会集』『茶湯をりをり草』などの著書もある。

*1 なおすけ

2008年8月29日金曜日

亀の井 かめのい

名水の一つ。

京都市堀川花屋町本圀寺境内にある。

織田有楽が愛用した茶の水として、鶴の井とともに知られている。

本圀寺の仁王門を入ると、左の方に鐘楼があり、その前の藤棚の脇に井戸屋形が存し、今は日常の飲用に供せられている。

2008年8月22日金曜日

残心 ざんしん

余情残心の心持ちで客または道具に対すること。

道具を扱うにも心残りがするごとく、また茶事などの場合に、亭主はいつまでも客を引きとめたく、客も去りがたい気持ちでいる。

そして、一会を静かに省みる。この心持ちを残心という。

2008年8月15日金曜日

継色紙 つぎしきし

伝 小野道風筆の古筆切。

古今集・万葉集などの歌を書写した私撰集。

もともと冊子で、和歌1首が2ページにわたっているために、掛物とした場合、かならず2枚が継がれているので、この名がある。

半首切(*1)・木之葉色紙(*2)とも言う。

*1 はんしゅぎれ
*2 このはしきし

2008年8月8日金曜日

高野切 こうやぎれ

伝 紀貫之筆の古筆切(*1)。

古今集の現存最古の写本。

仮名書きの名品。

巻首の断簡が秀吉から高野山の木食上人応其(*2)(1536-1608)に与えられ伝来したので、この名称が生まれた。

当初は21巻あったが、現在は9巻分しか残っていない。

*1 こひつぎれ
*2 もくじきしょうにんおうご

2008年8月1日金曜日

古筆切 こひつぎれ

和歌集を主とする、平安・鎌倉時代の優秀な古書蹟の筆跡断片を称する。

筆者は有名な公卿・歌人・僧侶などが多い。

東山時代の古典復興や茶湯が盛んになるにつれ、名筆の鑑賞も高まり、掛幅などにするようになった。

2008年7月25日金曜日

七事式 しちじしき

茶道の心技修練を目的として制定された式法。

如心斎宗左(*1)が一燈宗室(*2)などに相談し、大徳寺の無学和尚にも教えを乞い、花月・且座・廻り炭・廻り花・茶カブキ・一二三・員茶の七つの式を、『碧巌録(*3)』の「七事随身(*4)」に因んで制定。

*1 じょしんさいそうさ = 表千家七世
*2 いっとうそうしつ = 裏千家八世
*3 へきがんろく
*4 しちじずいしん

2008年7月18日金曜日

井上世外 いのうえせがい

天保6年〜大正4年(1835-1915)。

名は聞多(*1)、ついで馨(*2)と改めた。

長州出身で、倒幕運動のリーダーとして活躍。

元老として明治の政財界に重きをなした。

茶湯に親しんだのは益田鈍翁らの誘いによるもので、邸内に東大寺四聖坊八窓庵の茶室を移築。

*1 もんた
*2 かおる

2008年7月11日金曜日

朝鮮唐津 ちょうせんからつ

唐津焼の一種。

天正から寛永年代(1573-1644)頃の所産とされる。

海鼠釉(*1)と黒飴釉を掛け分けにしたもので、土質は赤黒である。

水指や花入が多い。唐津で焼かれ、作風が朝鮮中部の諸窯で焼かれたものの流れを汲むところからの称。

*1 なまこぐすり

2008年7月4日金曜日

ぼてぼて茶 ぼてぼてちゃ

出雲地方(*1)で古くから民間に親しまれた飲茶風習。

大振りの茶碗に茶の花を乾かしたのを番茶のように煮出し、穂と柄の長い茶筅の先に塩を少しつけ、茶を点てるようにして飲む。

泡立てる時にぼてぼてと音を立てるところからの称。

*1 いずもちほう = 島根県

2008年6月27日金曜日

名物 めいぶつ

古来よりすぐれていわれのある茶道具のことをいう。

利休以前、足利義政の頃のものを大名物(*1)、利休時代に知られてものを名物、小堀遠州が選定したものを中興名物(*2)と称する。

他に八幡名物(*3)・千家名物(*4)など種々ある。

*1 おおめいぶつ
*2 ちゅうこうめいぶつ
*3 やわためいぶつ
*4 せんけめいぶつ

2008年6月20日金曜日

金森宗和 かなもりそうわ

天正12年〜明暦2年(1584-1656)。

飛騨高山城主 金森可重の長男。

名は重近、号は宗和。

その茶風は『姫宗和』といわれ、特に公家の茶湯に貢献するところが大きい。

陶工 野々村仁清を指導し、優美な作品を作らせた。

2008年6月13日金曜日

津田宗及 つだそうきゅう

?〜天正19年(1591)。

安土・桃山時代の茶匠、商家。

屋号 天王寺屋。

父 宗達から紹鴎流の茶を学び、和歌・聞香・刀剣の目利きなどにも長じていた。

織田信長・豊臣秀吉の茶頭(*1)となる。また、北野大茶湯には利休と共に指導役となった。

*1 さどう

2008年6月6日金曜日

琳派 りんぱ

尾形光琳(*1)の『琳』の字をとって名付けられた画派の一つ。

江戸初期の本阿弥光悦(*2)・宗達(*3)に始まり、同中期の光琳・乾山(*4)を経て酒井抱一(*5)に至る。

装飾画派の名で呼ばれ、工芸の分野にまでも及び、日本美術の本流に位置する。

*1 おがたこうりん
*2 ほんあみこうえつ
*3 そうたつ
*4 けんざん
*5 さかいほういつ

2008年5月30日金曜日

雲州蔵帳 うんしゅうくらちょう

出雲松江の大名茶人、松平不昧(*1)の道具帳。

安永から文化頃にかけて、天下の名器保護の目的で収集秘蔵し、嗣子の月潭(*2)に「子孫大切に致可き者也」と遺戒したもの。

不昧の在世・没後にも再三にわたって改修されている。

*1 まつだいらふまい =1751-1818
*2 げったん

2008年5月23日金曜日

枝炭 えだずみ

炭の一種。

躑躅(*1)・椿・樫などの枝を焼いたもので、石灰や胡粉(*2)で白く化粧してあり、白炭・化粧炭ともいう。

火移りが早く導火炭の役目をする。

白化粧しない枝炭を名残の茶などに用いることもある。

風炉用は5寸、炉用は6寸。

*1 つつじ
*2 ごふん

2008年5月16日金曜日

箱炭斗 はこすみとり

水屋用の炭斗で、勝手炭斗ともいう。

桑製で手付きの四方形。

席中の炉や風炉の火をつぎ足すために用いる。

道具炭、切炭、香溜を入れて、火箸を手前の手に添えて立て、釜鐶をかけ、他方に板釜敷をかけて羽箒をのせて持ち出す。

2008年5月9日金曜日

益田鈍翁 ますだどんおう

嘉永元年〜昭和13年(1848-1938)。

名は孝(*1)。三井物産社長。

佐渡奉行所役人の家に生まれ、維新後、三井財閥の形成に尽力するなど明治・大正の財界に重きをなした。

美術品、茶道具を収集、大師会・光悦会などの大茶会をしばしば催す。

*1 たかし

2008年5月2日金曜日

千家十職 せんけじゅっしょく

千家が指定した十家の茶道具職家の家系。

永楽家(土風炉師)、大西家(釜師)、奥村家(表具師)、黒田家(柄杓師)、駒沢家(指物師)、土田家(袋師)、中川家(飾師)、中村家(塗師)、飛来家(一閑張細工師)、楽家(茶碗師)の十家。

2008年4月25日金曜日

銅鑼 どら

元来は打楽器であって、銅製の円盆形で、中央部が半球形に突起している。

茶湯では通常、小間の茶室の茶事の際に、中立ちして腰掛にいる客を迎える合図として用いる。

通常は、『大・小・大・小・中・中・大』と、七点打つ。

2008年4月18日金曜日

北向道陳 きたむきどうちん

永正元年〜永禄5年(1504-62)。

本姓は荒木だが、北向きの家に住み、北向と改めたという。

空海より東山流(将軍家茶湯)の茶法を受け、唐物目利きとしても知られたが、門弟の利休を武野紹鴎に推薦し、その弟子とさせた話は有名である。

2008年4月11日金曜日

炭斗 すみとり

炭点前の際、炭を組んで持ち出す器。

炭取とも書く。古くは烏府(*1)と称した。

籐組・竹組などの組み物や、一閑・瓢・曲物(*2)など材質や形状が多種ある。

歴代家元をはじめとする茶人の好みも多い。桑の箱炭斗は水屋用として用いる。

*1 うふ
*2 まげもの

2008年4月4日金曜日

岡倉天心 おかくらてんしん

文久2年〜大正2年(1862-1913)。美術評論家。

アメリカの美術批評家フェロノサのもとで日本美術の復興に努力する。

明治39年にニューヨークで出版した「茶の本」は後に、仏・独などでも翻訳され茶道文化を広く世界に紹介するものとなった。

2008年3月28日金曜日

遠州流 えんしゅうりゅう

小堀遠州を開祖とする、江戸初期に成立した茶道の流派。

遠州は古田織部(*1)に茶を学び、織部流をもととしてさらに新しい作意を凝らして、茶道の各分野に亘って一派を開いた。

その直系は遠州の子孫小堀家に伝わった。

*1 ふるたおりべ

2008年3月21日金曜日

滴翠美術館 てきすいびじゅつかん

三和銀行の前身である山口銀行を設立した山口吉郎兵衛の収集した古美術品を、チカ未亡人が財団法人山口文化会館に寄贈したことから、山口邸を改装して美術館にした。

昭和38年兵庫県芦屋市に開館。

滴翠は吉郎兵衛の雅号。

2008年3月14日金曜日

躙口 にじりぐち

草庵茶室における特有の客の出入口。

古くは、「潜り(*1)」とも呼んでいたが、織部が中潜(*2)を案出してから、それとの混同を避けて、躙り上り、躙口と呼び慣わされてきた。

躙口の仕様はすでに利休時代に完成していたと考えられる。

*1 くぐり
*2 なかくぐり= 中門の一種。

2008年3月7日金曜日

山里の歌 やまざとのうた

『花をのみ待つらむ人に山ざとの雪間の草の春を見せばや』 = 利休が茶湯の極意として愛誦したと伝えられる藤原家隆の和歌。

紹鴎が「浦の苫屋の歌」を推したのに対して、この歌を利休があげたと『南方録』にみえる。

2008年2月29日金曜日

下地窓 したじまど

茶室の窓の一種。

塗残し窓、塗さし窓などとも称されるように、元来、壁が塗り残され下地の見えている窓をさす。

一名、葭窓(*1)とも呼ばれ、茶室では普通、皮付葭(*2)を一本から四本まで不揃いに並べ格子に組み、所々藤蔓で巻く。

*1 よしまど
*2 よし

2008年2月22日金曜日

徳川美術館 とくがわびじゅつかん

尾張徳川家に伝来した名宝を展観している美術館。

名古屋市東区徳川町に昭和10年に開館。

数多くの国宝や重要文化財を所蔵するが、国宝の『源氏物語絵巻』が有名。

茶道具では、古芦屋糸目釜・千鳥香炉・白天目茶碗などが知られる。

2008年2月15日金曜日

形物香合番付 かたものこうごうばんづけ

『形物香合一覧』とも称され、多種多様の形物香合(*1)を整理し一覧表としたもの。

優劣を相撲の番付に擬して表示している。

安政二年(1855)刊行の一枚刷りである。

「大関」として交趾大亀・染付辻堂があげられている。

*1 かたものこうごう

2008年2月8日金曜日

馬上盃 ばじょうはい

高台部分が立ち上がり、脚状を呈しているもの。

馬上のまま酒を飲むのに、この脚(高台)が握りとなるのでこの名がある。

中国の青磁・白磁など、また朝鮮の三島などにある。

和物では唐津や八代など九州系の窯のものによく見かけられる。

2008年2月1日金曜日

綺麗さび きれいさび

『姫さび』と同じ意味で、華やかなうちにも「さび」のある風情。

また「さび」の理念の華麗な局面のこともいう。

この言葉は特に小堀遠州の好みをさす。

茶陶における遠州伊賀・遠州薩摩・朝日焼などにこの傾向が見られる。

2008年1月25日金曜日

織田有楽 おだうらく

天文16年〜元和7年(1547-1621)。

織田信長の弟で、利休七哲の一人。

信長の覇業を助け、本能寺の変後は御伽衆として豊臣秀吉に仕える。

晩年は京都に隠棲、茶室「如庵(*1)」を営む。東京の『有楽町』は織田有楽の屋敷跡にちなむ名。

*1 じょあん

2008年1月18日金曜日

白湯所望 さゆしょもう

『素湯所望』とも書く。

名水点や名水扱いなど名水を使っての点茶の場合に、客が白湯を所望して亭主の心入れを賞味することをいう。

また亭主から「もう一服、いかがですか」と勧められた時に、白湯を所望することもある。

2008年1月11日金曜日

白鶴美術館 はくつるびじゅつかん

醸造業者の嘉納治兵衛(*1)の古稀を記念してその収集した美術品をもとに、昭和9年5月、神戸市東灘区に開館。

収蔵品には中国古代の青銅器・古銅器・陶磁器・日本の工芸品などがある。

主に春期と夏期の二季展を開催。

*1 かのうじへえ

2008年1月4日金曜日

結柳 むすびやなぎ

正月や初釜の床飾りで、掛柳ともいう。

床の釘に掛けた青竹の花入から、長く柳の枝を垂らして生ける。

柳は二,三本束ねて中間で一つ輪にして結び、残りを長く垂らす。

一陽来復を祝う心を表したものである。