2021年1月15日金曜日

赤穂焼 あこうやき


播州赤穂で造られた陶器。


鋳物師大島黄石が、嘉永初年(*1)頃、江戸今戸焼の土風炉師作根弁次郎に陶法を習って始めたものと伝える。


無釉・磨光・焼締の焼膚に煙による窯変を表した雲華焼を得意とした。ほかに楽焼や交趾写なども手がけている。

 


*1 1848

2021年1月8日金曜日

預鉢 あずけばち


懐石中で焼物や煮物など一汁三菜以外の料理を、鉢に入れて持ち出し、連客に自由に取ってもらうべく預けておくゆえに預鉢という。


また客側からとって頂く意味での「取り肴」、酒を勧めるための魚菜としての「強肴(*1)」などの別称もこれに類する。

 

*1 しいざかな

2021年1月1日金曜日

逢茶茶遇飯飯 ちゃにあえばちゃ はんにあえばはん


茶を出されれば有難く茶を喫し、飯を供されれば感謝して飯をいただくということ。


人生百般のことの上に置いて、その時その場の与えられた諸条件に、主体的にしかも無理なく、無心に即応し、少しの執着もなく生きる大禅者の境涯を、茶と飯に託して表現した句。

 

2020年12月25日金曜日

白雁香合 はくがんこうごう


紅毛(*1)香合。


頸の長い鳥形の香合で、白鳥をかたどったものといわれる。


白釉の掛かった軟質陶器で、嘴(*2)や足先などに赤・黄・萌黄(*3)などの上絵の具をさしている。


伝世品は少なく、型物香合番付で勧進元に位置付けられている。

 

*1 おらんだ

*2 くちばし

*3 もえぎ

 



2020年12月18日金曜日

北方青磁 ほっぽうせいじ

中国宋金時代の青磁のうち、華北(*1)の諸窯の青磁を総称して北方青磁とよぶ。


華北では、隋・初唐の七世紀に青磁窯が築かれたが、盛唐以来消息が途絶え、北宋前期になって、華南(*2)の越州窯の影響で再び青磁窯が築かれ、いわゆる北方青磁が焼造された。

 

*1 かほく=中国北部

*2 かなん=中国南部



2020年12月11日金曜日

蹴轆轤 けろくろ


陶磁器の成形用具。


蹴轆轤を使う技法は朝鮮半島から導入されたといわれ、そのため日本では関西以西にこの轆轤を使う窯が多い。


日本で使われている蹴轆轤は上下の円盤を四本の棒でつなげたもので、下の円盤を蹴り轆轤を回転させ、器を成形させる。

2020年12月4日金曜日

細金 ほそがね

表装の細見のことで、本尊表具・唐表具などで天地・中縁・一文字の間に入れる細い筋をいう。


本尊表具では中縁の内の細金を白、外を紫にするが、唐表具・袋表具では種々の色を用いる。


その幅は五厘から七厘(*1)で、太くとも一分(*2)どまりである。

 

 

*1 1.5ミリから約2.1ミリ

*2 3ミリ