中国宋金時代の青磁のうち、華北(*1)の諸窯の青磁を総称して北方青磁とよぶ。
華北では、隋・初唐の七世紀に青磁窯が築かれたが、盛唐以来消息が途絶え、北宋前期になって、華南(*2)の越州窯の影響で再び青磁窯が築かれ、いわゆる北方青磁が焼造された。
*1 かほく=中国北部
*2 かなん=中国南部