江戸時代、浅草で漉いた塵紙のこと。
楮皮(*1)の削りかすを利用した粗末な紙であるが、都会では反古(*2)類を集めて漉き返していた。
色の黒い粗悪なものを黒保(*3)、石灰を混ぜて白くしたものを白保(*4)とよんだ。
大量の需要があり、台東・江東・文京区に製紙圏が広がっていた。
*2 ほご = 手紙、暦、古書物などで不用になった紙
*3 くろほ
*4 しらほ
茶を出されれば有難く茶を喫し、飯を供されれば感謝して飯をいただくということ。
人生百般のことの上に置いて、その時その場の与えられた諸条件に、主体的にしかも無理なく、無心に即応し、少しの執着もなく生きる大禅者の境涯を、茶と飯に託して表現した句。