2016年10月28日金曜日

独服 どくふく



亭主が客の相伴で茶を飲むのは、「自服」という。

これに対し、客を送り出してから、炉辺に座って一期一会の今日の会を省みて、自ら閑かに、客もなく水屋もない席で、独り茶を点て飲むのをいう。

井伊直弼はこれを強調し独座観念という表現をしている。

2016年10月21日金曜日

青木間道 あおきかんどう


名物裂の一。

花色・黄・薄茶・金茶・白などを用いた縦縞・格子。

等間隔に並ぶ細い縞、あるいは縞と格子の間に真田織による緯の浮織を交えたものなどがある。

秀吉の臣で利休門下の茶人でもあった青木一矩(*1)の愛用裂といわれている。

*1 あおきかずのり





2016年10月14日金曜日

宗入二百茶碗 そうにゅうにひゃくちゃわん


正徳3(*1)、宗入の知命(*2)の祝を迎え、覚々斎宗左が引き立てとして二百の黒茶碗を焼かせ京阪をはじめ遠くは長崎在住の覚々斎門人、数寄者に配ったものである。

箱はすべて「癸巳」と年号が入り、覚々斎の筆で書かれている。

*1 1713

*2 ちめい = 50

2016年10月7日金曜日

赤楽 あからく



楽焼の一種で、黒楽に対して、赤色を呈した作品をいう。

赤土に直接透明度の高い釉を掛けたものと、素地に黄土を塗って透明釉を掛けたものとがある。

初代長次郎の作品は前者で、黄土を塗るようになったのは3代道入以後である。