2009年2月27日金曜日

飛来一閑 ひきいっかん

千家十職の一家。

初代は天正6年〜明暦3年(1578-1657)中国より渡来帰化した人で、千宗旦と親交を結び茶を好み、紙の持味を生かした雅味ある塗物を製作し、世にこれを一閑張(*1)と称した。

以後代々一閑張の技法を伝え、現在は16代。

*1 いっかんばり

2009年2月20日金曜日

手燭 てしょく

燈具の一種。利休形は蝋燭立てに長柄をつけた物。

夜咄・暁の茶事などで、迎付の際に主客交換して挨拶に代え、露地では足元や身近の照明とし、亭主は点前中手もとを照らし、客は床や諸道具を拝見するときなどに用いる。

2009年2月13日金曜日

ふすべ茶 ふすべちゃ

野外で松葉などをくすべ、湯を沸かして催す茶事。

「南方録」によると、秀吉が九州征伐の帰途、筑前箱崎(*1)で利休が松の枝に小釜を釣って、茶を点てたのに始まり、『野掛け』とも『柴火(*2)』ともいったとある。

現在では『野点』という。

*1 ちくぜんはこざき = 現在の福岡市箱崎
*2 しばび

2009年2月6日金曜日

蒲団釜 ふとんがま

辻与次郎作の平丸形の釜。名物。

『蒲団釜』の名の由来は、利休が城の天守での茶事が終わって下に降ろすとき蒲団に包んで大事に降ろしたところからとも、形姿が丸い小蒲団を想わすところからともいわれている。