2008年3月28日金曜日

遠州流 えんしゅうりゅう

小堀遠州を開祖とする、江戸初期に成立した茶道の流派。

遠州は古田織部(*1)に茶を学び、織部流をもととしてさらに新しい作意を凝らして、茶道の各分野に亘って一派を開いた。

その直系は遠州の子孫小堀家に伝わった。

*1 ふるたおりべ

2008年3月21日金曜日

滴翠美術館 てきすいびじゅつかん

三和銀行の前身である山口銀行を設立した山口吉郎兵衛の収集した古美術品を、チカ未亡人が財団法人山口文化会館に寄贈したことから、山口邸を改装して美術館にした。

昭和38年兵庫県芦屋市に開館。

滴翠は吉郎兵衛の雅号。

2008年3月14日金曜日

躙口 にじりぐち

草庵茶室における特有の客の出入口。

古くは、「潜り(*1)」とも呼んでいたが、織部が中潜(*2)を案出してから、それとの混同を避けて、躙り上り、躙口と呼び慣わされてきた。

躙口の仕様はすでに利休時代に完成していたと考えられる。

*1 くぐり
*2 なかくぐり= 中門の一種。

2008年3月7日金曜日

山里の歌 やまざとのうた

『花をのみ待つらむ人に山ざとの雪間の草の春を見せばや』 = 利休が茶湯の極意として愛誦したと伝えられる藤原家隆の和歌。

紹鴎が「浦の苫屋の歌」を推したのに対して、この歌を利休があげたと『南方録』にみえる。