江戸時代は幕藩体制により、藩ごとに自給経済の政策をとっていたが、とりわけ製紙の専売制が盛行し、信濃の上田藩は正徳元年(*1)に専売制を敷いた。
紙の種類としては小杉原・小半紙など庶民のための安価で粗末な紙である。
*1 1711年
無名の町塗師の手になる粗末な棗。
木地・塗りとも粗雑ではあるが、侘びた作ゆきに茶味を見いだし、利休をはじめとする茶人に取り上げられたが、形に対する厳しい選択眼も見逃せない。
千家名物の利休町棗再来は著名。
これが町棗を最初に採り上げた例とされている。
大阪府堺市。
安土桃山時代前後に貿易都市として発展し、納屋衆(*1)とよばれた有力町衆によって都市自治が行われた。
上層町衆の間では茶湯が盛行し、武野紹鴎・千利休・津田宗及・今井宗久・山上宗二など一流の茶人を輩出し、茶道文化の発展を担った。
*1 なやしゅう
仏教用語。
左右の掌(*1)を合わせ、仏を礼拝し、人には恭敬を表すインド以来の礼法。
神聖な右手、不浄な左手を合わせ、本来人間は神聖なるものと不浄なるものとを合一したところに真の姿があるという思想を示したものであるという。
*1 たなごころ
禅院用語。
禅院で住持や重役に従ってさまざまな用務をする使用人。
寺内に住み、多くは得度せず、俗体のまま務め、また妻帯する者もあった。
六祖慧能(*1)禅師は行者の身分で五祖弘忍(*2)禅師に嗣法(*3)したことはよく知られている。
*1 ろくそえのう=638年〜713年
*2 ごそこうにん=602年〜675年
*3 しほう=法統を受け継ぐこと
植木の一種。
日本全国各地に自生するマツ科の常緑針葉樹高木で、姿も美しく品格があり庭木として愛好される。
幹皮が赤く、そのために赤松と呼称される。
曙松(*1)ともいう。
黒松の強い濃緑の男性的姿に対照して女松(*2)ともよばれる。
*1 あけぼのまつ
*2 めまつ
蹲踞の役石の一つ。
手水鉢に向かって右側ないし左側、湯桶石の反対側に据え、手燭を置く石。
灯台石ともいう。
また中潜の内側の飛石の傍に据えてある石のことをもいう。
丈を高く、また上面は扁平なものを選び、手燭をのせやすいようにする。