煤けて赤黒くなった竹。
民家の屋根の下地や天井の竹が長年にわたってかまどや囲炉裏の煙を受けて煤けたものを素材とする。
磨くと美しい茶褐色の色艶を帯びるので、茶筅をはじめとする工芸品の材料や茶室の建材などとして愛好される。
明和4年〜天保4年(*1)。
江戸後期の京都の陶工・文人画家。通称を佐兵衛。
木米は号で、ほかに九々鱗・古器観・聾米(*2)などがある。
製陶技法を京都の奥田頴川(*3)に学び、古陶器を模倣して造る摹陶(*4)の技に優れ、唐物写の名手とうたわれた。
*1 1767~1833
*2 ろうべい
*3 おくだえいせん= 1753~1811
*4 もとう
閼伽は梵語で、供養・功徳の意。
仏や貴賓に備える物をさし、その容器やその内容(浄水・香水)、供物を意味する。
仏に供える水をいい、仏寺に於いて自然に湧出する井泉・閼伽を汲む井戸を閼伽井と称した。
静粛な茶湯における井泉・水屋の根源をなすものと考えられる。
茶具の寸法書。
著者・発行年未詳。
一冊。
台子・棚・円板・灯台・露地行灯その他の茶具の高さ・幅などの寸法、板の厚さ、および各部分の色塗りなどについて記したもの。
すべてを図解して、各部の寸法を記している。