2019年10月25日金曜日

遠州伊賀 えんしゅういが



 伊賀焼の一種。

『工芸志料』などによれば小堀遠州の指導によって焼かれたとされているが、その実態は明らかでない。

むしろ遠州の活躍した江戸前期の伊賀焼と解釈される。

土質は細かく、作為的に釉が施され、古伊賀に比べると作ゆきはおとなしい。



2019年10月18日金曜日

最中 もなか



 菓子。

『拾遺和歌集』の中に、「池の面に照る月なみをかぞふれば今宵ぞ秋のもなかなりけり」と歌われ、最中の月にちなんだ名で、江戸中期に全国各地に色々な最中が出来た。

空也・喜作・秋色などがある。

味も皮のぱりっとしたところがよい。

2019年10月11日金曜日

柿の蔕 かきのへた



高麗茶碗の種類の名称。

鉄分を多く含んだ胎土に薄く釉が掛かっているため、高麗茶碗としては珍しく黒褐色の茶碗である。

器形にも特色があり、やや高い位置にはっきりと腰が付き、胴部はほぼまっすぐに立ち上がっている。