2019年4月26日金曜日

旗槍茶 きそうちゃ



中国の茶摘みの適期を示す新芽の状態を表現したもので、上級茶の代名詞とされている。

中国で使われている槍を見ると、先端に槍があって、その下に小さな旗が付いている。

それがちょうど茶の新芽の先端に似ており、一芽と一枚の葉が開いた極めて早い時期を示している。


2019年4月19日金曜日

亀足 きそく



中世の料理用語。

食べる時に手が汚れないように、紙で串や鳥の足などを包んだもの。

その端を折った姿が亀の足に似ていることから、この称がある。

織田信長の茶会記の料理に、金銀の紙で亀足を作った例がみえる。




2019年4月12日金曜日

古高取 こたかとり



高取焼は慶長年間(*1)開窯以来の歴史をもつ中で創窯期から江戸初期の白旗山窯ころまでの作品を一般に古高取と称している。

中でも注目されるのは内ヶ磯窯(*2)の作品であるが、しかしそれらの大半は江戸時代以来唐津焼とみなされていた。

*1 1596 – 1615
*2 うちがそがま

2019年4月5日金曜日

糸掻き いとがき



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鰹節を削る場合に、ことに背節の中心をガラス片の鋭い角で削ると、数ミリ幅の糸の様な形ができる。

これが糸掻きであって、数の子・煮物・浸し物などの上に掛けて用いる。

視覚上・味覚上から、花鰹に対立する技法である。