2018年10月26日金曜日

板木茶湯 はんぎちゃのゆ


茶湯のあらゆる約束ごと、故実を知るのは、その眼目であるが、判で押したように振る舞い、何のはたらきもなく、融通のきかない茶人のこと。

『宗旦伝授』にある。

習いなきが極意なりという境地に至らぬ者をさしていう。

2018年10月19日金曜日

ルイス=フロイス るいす ふろいす



(*1)
ポルトガル人イエズス会宣教師。

永禄5(*2)に来日し、信長・秀吉の知遇を得た。

天正15(*3)、伴天連(*4)追放令が出てからは長崎に在住した。

著書の『日欧文化比較』は文化史としても重要で、茶湯についても触れており彼の茶湯観が知られて興味深い。

*1 1532 – 97
*2 1562
*3 1587
*4 ばてれん = キリスト教が日本に伝来した当時の、カトリックの宣教師の称。

2018年10月12日金曜日

源内焼 げんないやき



宝暦年間(*1)に平賀源内が讃岐大川郡志度浦で始めた陶器。

長崎で学んで帰った交趾焼風な低火度焼成の焼物。

源内が江戸へ移ってからは甥の源吾が継いだ。

またこの地方にある富山焼・屋島焼などは、いずれもこの影響下に生まれた焼物である。


*1 1751 – 64

2018年10月5日金曜日

添水 そうず



鹿威し(*1)ともいう。

竹筒などで引水を受け、満つると覆り、その際尻が下の石を打って音が出るようにしたもの。

元来、鳥獣から農作物を守る装置であったが、風流とあって庭園の引水に用いられた。

代表的なものとして京都詩仙堂のものがある。

*1 ししおどし