2018年4月27日金曜日

焙炉灰 ほいろばい



風炉灰のこと。

古くは風炉と炉の灰の区別はいわれなかったが、利休ごろより風炉には宇治の焙炉灰を用いた。

灰が軽く、灰肌がよいと『石州三百ヶ条』にも記されている。

湿り気のある灰は風炉自体を損傷しやすいため、よく乾燥した焙炉の灰が良いとされた。



2018年4月20日金曜日

清閑寺焼 せいかんじやき



古清水と総称される京焼で色絵陶器の一種。

窯は京都東山の清閑寺山の内町、茶碗坂または茶碗山と呼ばれるところにあったという。

創始や焼成期については不詳のところが多い。

遺例としては「清閑寺」小判形行書印・楷書印などを押した作品が知られる。


2018年4月13日金曜日

西国米 さごべい



南蛮菓子。

琉球では「セーカクビー」などと称された。

サゴ椰子の粉を米粒状に固めて炒り、甘味をつけて用いた。

『和漢三才図会』には甘味には甘葛(*1)を用いると説くが、『松屋会記』にはこれの粥に砂糖をかけて用いている。

なお仙叟宗室の茶会記などにも見える。


*1 あまずら