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茶道百字辞典
2017年9月29日金曜日
置上 おきあげ
胡粉
(*1)
を盛り上げて文様を表す技法。
菊華を置き上げにした棗、曲水指、香合、莨盆などがある。
天正
13
年
(*2)
秀吉が正親町天皇に献茶の折、利休が好んだといわれる木地菊置上大棗は特に有名であり、置上を応用した茶道具はこれに始まるものと思われる。
*1
ごふん
*2 1585
年
2017年9月22日金曜日
稲田石 いなだいし
石材の一種。
茨城県稲田山から筑波山間にわたる山地から産する花崗岩で総称して茨城石という。
そのうち稲田付近から産するものが豊富で良質で稲田御影
(*1)
とも呼ばれる。
大体粗粒質で、白色の上に黒雲母が黒斑となるのが一般的特徴である。
*1
いなだみかげ
2017年9月15日金曜日
布泉形手水鉢 ふせんがたちょうずばち
大徳寺孤篷庵の山雲床前にある手水鉢。
小堀遠州の創案になる。
円形鉢形で中央に方形の水穴が開けられ、その左右に「布」と「泉」の二字が浮き彫りされている。
布泉は中国後周の銭の名で、銭の流通することのたとえ。
2017年9月8日金曜日
焼抜き やきぬき
鋳金技法の一種。
釜の仕上工程で、鋳型より取り出した釜を炭火中に入れて十分に焼き、表面を一皮むいて仕上げる技法。
地肌を柔らかい感触にするためのもので、これを行なった釜を焼釜といい、行なう以前の釜を生釜という。
この技法は辻与次郎の創意による。
2017年9月1日金曜日
定家緞子 ていかどんす
名物裂の一つ。
地は茶・萌黄など、文様は萌黄または茶で流水に菊と桔梗のあるものといわれる。
しかし『古今名物類聚』あるいは名物裂帳に見るのは流水ではなく二重蔓唐草に菊花を配したもの。
京都島原の遊女定家太夫の打ち掛けの裂と伝えられる。
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