2016年3月25日金曜日

大綱宗彦 だいこうそうげん


安永元年−安政七年(*1)

臨済宗大徳寺派の僧。

文政三年(*2)大徳寺第435世の住持となり、塔頭黄梅院に住した。

玄々斎(*3)・吸江斎(*4)・以心斎(*5)らと親しく、茶湯に造詣が深かった。

文芸に秀で道歌をよくした。

そのため懐紙や短冊をはじめ遺墨も多い。

*1 1772 – 1860
*2 1820
*3 げんげんさい 裏千家11
*4 きゅうこうさい 表千家10

*5 いしんさい 武者小路千家10

2016年3月18日金曜日

置平目 おきひらめ


蒔絵用金粉の一種である平目粉(*1)の中で、特に大粒で厚みのあるものは粉筒で蒔くことが出来ないため、一粒ずつ置き並べていく。

平目地の中でもこれを置平目と称し、金の光が強く、最も豪華な印象を与える。江戸時代に考えられた技法である。

*1 ひらめふん


2016年3月11日金曜日

躪口 にじりぐち


草庵風茶室の客のための小さな出入口。

古くは「潜り(*1)」「躙り上がり(*2)」などと呼ばれた。

枚方の漁夫の家の小さな潜りを身をかがめて出入りする様子を利休が見て、これを侘びて面白いと考え、茶室内に取り入れたとする説などがある。

*1 くぐり
*2 にじりあがり

2016年3月4日金曜日

座蒲団 ざぶとん



座る時に敷く蒲団。

茶湯としての用法には限定があり、寒中、寄付に毛氈の替わりに敷き、あるいは待合に客数だけ揃えておくこともある。

また、本席で濃茶が終わり薄茶に移る時に、客をくつろがせる意味で莨盆とともに勧める。

小形で薄手のものを好む。