2015年11月27日金曜日

雲堂手 うんどうで



中国明代初期に景徳鎮の民窯で焼成された染付の一種。

まれに赤絵のものもある。

渦巻状の雲と楼閣の文様が多く描かれるためこの称がある。

昔から茶人に茶碗・香炉・火入として用いられてきた。

形は切立形が多く、文様は力強く筆太に描かれている。



2015年11月20日金曜日

宋胡録 すんころく



タイの古都スワンカロークなどで13世紀から16世紀にかけて焼造された古陶。

スワンカロークの地名が訛って宋胡録と称した。

わが国には桃山時代から江戸時代初期にかけて輸入され、以来茶人たちによって親しまれている。



2015年11月13日金曜日

大津絵 おおつえ



大津の追分付近で東海道を往来する旅人相手に土産物として売られていた民芸的な絵画。

追分絵ともいう。

はじめは三尊仏や来迎図など民衆の持仏的なものであったが、次第に鬼の念仏・藤娘・瓢箪鯰など戯画的なものとなっていった。

 



2015年11月8日日曜日

江戸千家 えどせんけ



川上不白を開祖とする茶道流派の一つ。

不白は18歳の時、表千家如心斎(*1)の門に入り、如心斎・一燈宗室(*2)らと七事式を制定。

 30歳の頃江戸に居を構え、表千家の茶道発展に努めた。

不白以後分派し、表千家不白流と称える一派もある。


*1 じょしんさい 表千家7 (1706 - 1751)
*2 いっとうそうしつ 裏千家8 (1719 - 1771)