2014年3月28日金曜日

寿煎餅 ことぶきせんべい


金沢の銘菓。

もち米を原料とした円形煎餅にすり砂糖が塗ってある。

紅白二種あって、その表面に「寿」の一字が白には赤、赤には白で書いてある。

前田利家が金沢入城の時、亀の子煎餅を作ってお祝いに献上したのに始まり、その後御用菓子となった。



2014年3月21日金曜日

三重棚 さんじゅうだな


棚物の一種。

地板のほかに三枚の棚板が三段に重なっている棚をいう。

元来は仕掛棚といって棚が五重の水屋用であったが、利休が桐木地で三重に好み直して席中に用い、三重棚となった。

これの再好みとして、宗旦好、如心斎好、宗全好、認得斎好などがある。




2014年3月14日金曜日

内禿 うちはげ



器物の全体に釉がかかりきらず、内側の底に土肌の現れているもの。

筒茶碗や火入・香炉に見られる。

染付や祥瑞写の茶碗などでは、釉をずぶがけにすると茶を点てにくいので、故意に内禿にして見込の土肌を見せていることがある。

2014年3月7日金曜日

出山釈迦図 しゅつざんしゃかず


画題。

釈迦が山中六年間の苦行にもかかわらず悟りを得られず、雪山を出てくる姿を描いたもの。

仏伝中の一つで、禅宗では、釈迦を覚者として荘厳された姿でなく人間として捉えたところから、苦行釈迦図とともにたびたび描かれ、指標とされた。