2010年11月26日金曜日

粟田口善法 あわたぐちぜんぽう

東山時代に京都の粟田口に住んだ隠者。

村田珠光の弟子で寂庵と号したともいわれる。

生涯を通じて燗鍋一つで茶を飲み食事を楽しんだところから、珠光に「胸中の綺麗なるもの」(山上宗二記)と称賛されたと伝えられる。

2010年11月19日金曜日

松尾流 まつおりゅう

茶道流派の一つ。

松尾家の遠祖の辻玄哉 (*1)が紹鴎の高弟として茶の湯を学び、台子茶湯の秘事相伝を授けられ初代となる。

以後、5代までは玄哉と同じく呉服商を業としたが、6代にあたる楽只斎宗二が覚々斎(*2)の門下に入り奥義に達し、松尾流を名乗った。


*1 つじげんさい
*2 かくかくさい = 表千家6代

2010年11月12日金曜日

光悦会 こうえつかい

本阿弥光悦の遺徳を偲ぶ茶会。

土橋嘉兵衛・山中定次郎らが世話役となり、三井松籟・益田鈍翁・馬越化生・団琢磨などの賛助を得て、大正4年に財団法人として発足、鷹ヶ峰光悦寺に大虚庵・騎牛庵・本阿弥庵などを新築して盛大に開かれた。

今も毎年11月に行われている。

2010年11月4日木曜日

長闇堂記 ちょうあんどうき

茶史茶説書。

奈良の侘び茶人長闇堂(*1)が、その自叙伝に茶湯見聞記および茶説を加えたもの。

見聞記には、利休・織部・遠州や津田宗及・山上宗二らの茶湯者や大名茶人の茶湯のことなども記しているので、桃山時代の茶道を知る重要な資料でもある。


*1ちょうあんどう = 久保権大夫(1571-1640)