2021年11月26日金曜日

長片天井 のねてんじょう


薄くへいだ長板を「野根板」という。

茶室や数寄屋造の建築に使われる。

長片・平天井は、長片板を白竹か大和竹の棹縁(*1)で打ち上げ、あるいは網代に張ったりする。

野根は元来は高知県野根山産の薄板のことで、主としては屋根葺材として用いられた。


*1 さおぶち

2021年11月19日金曜日

御道具奉行 おんどうぐぶぎょう


室町末期の臨時の役職。

将軍の御成りをはじめとする盛大な行事を行う場合、座敷を飾る茶器・屏風その他有用な道具を借り集めることをつかさどった奉行。

永禄4年(*1)の『三好亭御成記』には「諸道具奉行」「御道具借奉行」とある。

*1 1561年

2021年11月12日金曜日

嘉長 かちょう


伊予松山生まれの彫金工。

秀吉に招かれて京都に住み、建築金具の調進を命ぜられたとも、また小堀遠州に重用されたともいわれる。

桂離宮書院の釘隠・引手などは嘉長の作と伝えられる。

また七宝流しの技法にも優れていたといわれるが、伝記は詳らかでない。

2021年11月5日金曜日

羅漢図 らかんず


羅漢は正しくは阿羅漢という。

智慧の力をもって煩悩を退け正覚に到達し、世間から供養を受けるに足る聖者たちを描いたもの。

十六・十八・五百羅漢がある。

求道者が個々の性格・能力・環境に応じた独自の修行を実践する場合の指標として信仰された。

2021年10月29日金曜日

生駒石 いこまいし


石材の一種。

奈良県生駒山付近より産出するのでこの名がある。

黒雲母花崗岩であるが非常に硬質である。

大阪、京都南部の付近の人々に使用され、石垣用材として好んで用いられる。

時に沓脱石(*1)などに使用される。

筑波石が似ている。


*1 くつぬぎいし

2021年10月22日金曜日

四つ椀 よつわん

懐石道具。

飯椀・汁椀・煮物椀・吸物椀の四器の総称。

木製で挽物の素地に漆塗りが主軸。

ほかに蒔絵・色漆・螺鈿が施されたものもあるが、飯椀と汁椀は必ず一対であること。

また、飯椀・汁椀・煮物椀を三つ椀、飯椀・汁椀を両椀ともいう。

2021年10月15日金曜日

摑羽箒 つかみはぼうき


羽箒の一種。

摑み羽根ともいう。

古くは「つかみ結」ともいった。

鶴のつぼ羽といって左右のない羽を15枚1束として、手もとを竹の皮で包み撚糸を巻く。

長さは約1尺。

水屋用で箱炭斗に仕組んでおき、風炉・炉縁その他を簡略に清掃するのに使う。