2021年11月12日金曜日

嘉長 かちょう


伊予松山生まれの彫金工。

秀吉に招かれて京都に住み、建築金具の調進を命ぜられたとも、また小堀遠州に重用されたともいわれる。

桂離宮書院の釘隠・引手などは嘉長の作と伝えられる。

また七宝流しの技法にも優れていたといわれるが、伝記は詳らかでない。

2021年11月5日金曜日

羅漢図 らかんず


羅漢は正しくは阿羅漢という。

智慧の力をもって煩悩を退け正覚に到達し、世間から供養を受けるに足る聖者たちを描いたもの。

十六・十八・五百羅漢がある。

求道者が個々の性格・能力・環境に応じた独自の修行を実践する場合の指標として信仰された。

2021年10月29日金曜日

生駒石 いこまいし


石材の一種。

奈良県生駒山付近より産出するのでこの名がある。

黒雲母花崗岩であるが非常に硬質である。

大阪、京都南部の付近の人々に使用され、石垣用材として好んで用いられる。

時に沓脱石(*1)などに使用される。

筑波石が似ている。


*1 くつぬぎいし

2021年10月22日金曜日

四つ椀 よつわん

懐石道具。

飯椀・汁椀・煮物椀・吸物椀の四器の総称。

木製で挽物の素地に漆塗りが主軸。

ほかに蒔絵・色漆・螺鈿が施されたものもあるが、飯椀と汁椀は必ず一対であること。

また、飯椀・汁椀・煮物椀を三つ椀、飯椀・汁椀を両椀ともいう。

2021年10月15日金曜日

摑羽箒 つかみはぼうき


羽箒の一種。

摑み羽根ともいう。

古くは「つかみ結」ともいった。

鶴のつぼ羽といって左右のない羽を15枚1束として、手もとを竹の皮で包み撚糸を巻く。

長さは約1尺。

水屋用で箱炭斗に仕組んでおき、風炉・炉縁その他を簡略に清掃するのに使う。

2021年10月8日金曜日

真黒石 まぐろいし


庭園補助材料。

黒色の石をいう。

加茂真黒と紀州那智真黒が最も有名である。

主として栗石状のものを軒内、畳石その他の敷石として使用する。

小粒のものを蹲踞の海に敷いて用いる。ほとんどが加茂川産の真黒を用い、那智は光沢が強いので使用を避ける。

2021年10月1日金曜日

篠山焼 ささやまやき

丹波国篠山(*1)の磁器。

文政初年、篠山城主青山侯の御用窯として城外王地山麓に開窯されたのにはじまる。

王地山焼ともいう。

欽古堂亀祐(*2)も招かれ、青磁・染付・赤絵・瑠璃などが焼かれたが、のち民窯となり、明治時代になって廃窯された。

*1 現在の兵庫県丹波篠山市
*2 きんこどうきすけ=(1818-1844・京都の陶工)