2017年11月3日金曜日

御伽衆 おとぎしゅう


戦国末期から江戸初期にかけての役職。

貴人や大名に近侍して、座興の話題を提供するもので、多くはいくさ体験の豊富な武士や浪人、博学多識で話術に巧みな者、茶湯者などが任ぜられた。

秀吉の晩年には三十数名が知られ、古田織部も当初はその一人であった。

2017年10月27日金曜日

練上志野 ねりあげしの


志野焼の一種。

練込志野ともいう。

鉄分を多量に含み焼成後に黒もしくは赤く発色する土と、そうでない土とを練り合わせ、いわゆる墨流状斑状に胎土を発色させる。 

16世紀末期の茶碗と水指に実例がある。

練り上げの古い技法は中国陶磁に源流がある。






2017年10月20日金曜日

萩の餅 はぎのもち



江戸中期に栄えた餅加工品の一種で糯米(*1)と粳米(*2)とを合わせて蒸し、飯にしてすり鉢の中でする。

それを団子にして蒸し、小豆餡(*3)・大豆粉をまぶす。

これを「萩の餅」とか「おはぎ」などといい、萩の花の咲き乱れたさまに見立ててその銘が付けられた。

*1 もちごめ
*2 うるちまい
*3 あずきあん

2017年10月13日金曜日

陸奥紙 みちのくがみ



平安時代、陸奥国平泉を中心とした地域で漉かれた檀紙(*1)で、中央にても消息の料紙として用いられたことが文献に見られる。

精良上質の紙であったらしく『源氏物語』には「うるはしき陸奥紙」と記されている。

原料は楮(*2)の繊維である。


*1 だんし
*2 こうぞ

2017年10月6日金曜日

茶道秘伝 ちゃどうひでん




 一巻。

 織部が「伏飛州」の執心懇望により書き与えたもので、利休相伝の茶法に自身が若干加筆したといわれる全百十二箇条の条文から成っている。

 一般に『織部百ヶ条』として流布している茶法書と大略同内容である。

2017年9月29日金曜日

置上 おきあげ



胡粉(*1)を盛り上げて文様を表す技法。

菊華を置き上げにした棗、曲水指、香合、莨盆などがある。

天正13(*2)秀吉が正親町天皇に献茶の折、利休が好んだといわれる木地菊置上大棗は特に有名であり、置上を応用した茶道具はこれに始まるものと思われる。

*1 ごふん
*2 1585


2017年9月22日金曜日

稲田石 いなだいし



石材の一種。

茨城県稲田山から筑波山間にわたる山地から産する花崗岩で総称して茨城石という。

そのうち稲田付近から産するものが豊富で良質で稲田御影(*1)とも呼ばれる。

大体粗粒質で、白色の上に黒雲母が黒斑となるのが一般的特徴である。


*1 いなだみかげ