2010年10月1日金曜日

東陽坊 とうようぼう

京都建仁寺本坊にある茶室。

杮葺き(*1)の屋根で、二畳台目の下座床。

利休の門弟東陽坊長盛が北野大茶会のときに建てた茶室であったと伝えられる。

その後、たびたび移築が行われ、大正13年頃に現在の場所に移された。

*1 こけらぶき

2010年9月29日水曜日

瀟湘八景 しょうしょうはっけい

瀟水(*1)・湘江 (*2) が合流して洞庭湖に注ぐ中国湖南地方の景勝。

詩や絵の題材となる。

山市晴嵐 (*3)・漁村夕照 (*4)・遠浦帰帆 (*5)・瀟湘夜雨 (*6)・煙寺晩鐘 (*7)・洞庭秋月 (*8)・平沙落雁 (*9)・江天暮雪 (*10) の八景。

また八景が各地で称されたが、なかでも近江八景が有名。

*1 しょうすい=中国の湖南省を流れる川
*2 しょうこう=中国の湖南省を流れる川
*3 さんしせいらん
*4 ぎょそんせきしょう
*5 えんぽきはん
*6 しょうしょうやう
*7 えんじばんしょう
*8 どうていしゅうげつ
*9 へいさらくがん
*10 こうてんぼせつ

2010年9月17日金曜日

塩竈池 しおがまのいけ

名水の一つ。

京都市の寺町五条本覚寺の境内にある。

かつては塩竈の井戸があったと伝えられているが、水脈が断たれた現在は池だけが残っている。

「塩竈井」と刻まれた石の井筒も現在では所在不明となっている。 

2010年9月10日金曜日

井伊直弼 いいなおすけ

(1815-1860) 彦根藩主で茶名は宗観と称した。

茶法は石州流を極めた。

幕末期に大老職につき日米修好通商条約を調印、攘夷派を弾圧したが、万延元年、桜田門外に46歳の生涯を閉じた。

その著書に「茶湯一会集」「閑夜茶話」などがある。

2010年9月3日金曜日

佐久間将監 さくましょうかん

(1570-1642) 名は真勝(*1)。武人。

寸松庵(*2)の名で知られる。

徳川家康・秀忠・家光の三代に仕え、茶は織部の薫陶を受けたと伝えられる。

江月和尚の知遇を得て大徳寺龍光院(*3)に隠居所を設けた。

その秘蔵の伝紀貫之筆の色紙が寸松庵色紙の称で珍重される。

*1 さねかつ
*2 すんしょうあん
*3 りゅうこういん

2010年8月27日金曜日

小倉色紙 おぐらしきし

藤原定家(*1)筆。『百人一首』

歌仙百人の秀歌を一首四行に書いている。

定家が小倉山の山荘の障子に押していたと伝え、「小倉山荘色紙」の名もある。

天文24年(1555)、武野紹鷗(*2)がこの色紙を用いて以来、
茶の世界で古筆の一級品としてもてはやされた。

*1 ふじわらのさだいえ = 1162-1241
*2 たけのじょうおう = 1502-1555


2010年8月20日金曜日

螺鈿 らでん

漆芸技法の一種。

貝殻を文様に切って、漆面や木地にはめ込んだり貼り付けたりすること。

夜光貝、蝶貝、鮑などを使う。

螺鈿の技法は古代エジプトに見られるが、わが国には奈良時代に中国より渡来し、正倉院御物中に優れた大作が見られる。