2009年2月13日金曜日

ふすべ茶 ふすべちゃ

野外で松葉などをくすべ、湯を沸かして催す茶事。

「南方録」によると、秀吉が九州征伐の帰途、筑前箱崎(*1)で利休が松の枝に小釜を釣って、茶を点てたのに始まり、『野掛け』とも『柴火(*2)』ともいったとある。

現在では『野点』という。

*1 ちくぜんはこざき = 現在の福岡市箱崎
*2 しばび

2009年2月6日金曜日

蒲団釜 ふとんがま

辻与次郎作の平丸形の釜。名物。

『蒲団釜』の名の由来は、利休が城の天守での茶事が終わって下に降ろすとき蒲団に包んで大事に降ろしたところからとも、形姿が丸い小蒲団を想わすところからともいわれている。

2009年1月30日金曜日

松屋会記 まつやかいき

奈良漆屋源三郎家の久政(*1)・久好(*2)・久重(*3)の三代にわたる茶会記。

整理編集者は久重だが、久重自筆本はすでに散逸している。

奈良衆の僧俗三十六人が参会した「北野大茶会」の記事などもあり、茶道史上貴重な資料となっている。

*1 ひさまさ
*2 ひさよし
*3 ひさしげ

2009年1月23日金曜日

高原焼 たかはらやき

大阪の陶器。

起源は正保年間(1644-8)頃、肥後国(熊本県)高原出身の高原藤兵衛によるとも、高原平三郎の開窯ともいわれる。

片桐石州に推挙されて、高原平兵衛が分かれて江戸に移り、将軍家御茶碗師として御用窯をはじめた。

2009年1月16日金曜日

控石 ひかえいし

露地の中で、主体となる石に添えてその石を補うための石、または景観を添える石をいう。

ほかに、よけ石・捨石・あしらい石などの名がある。

『茶道早合点』に「飛石、ふみ石の外にあるあしらいの石をいう」とある。

2009年1月9日金曜日

手焙 てあぶり

寒い炉の季節に、客のために席中や腰掛待合などに出しておく小形の火鉢。

『手炉(*1)』ともいう。

陶器製のものや風炉師の作になる瓦器、大きめの香炉を転用したもの、塗物に金属の落としを入れたものなどがある。

*1 しゅろ

2009年1月2日金曜日

雪峰 せっぽう

本阿弥光悦作の赤楽茶碗。

重要文化財。光悦七種の一つ。

銘は、白釉のなだれを峰に降り積む雪と見立てたもので、箱書も光悦自筆である。

三井家所持、のちに姫路侯酒井家に入った。

現在は畠山美術館の所蔵。