2018年7月6日金曜日

手塩皿 てしおざら


 懐石の付属用品。小形の浅い皿。膳部の不浄を追い払って清めるためにこの皿に塩を盛ったことの由来からの名称。飯台のみに用いる耳土器(*1)は、「いため塩置きて(神に)献すべし」(*2)ということから同意される。後に醤油や香の物を盛る器に転用される。


*1 みみかわらけ = 耳の形を呈した箸置
*2 『武家調味故実』