2015年6月26日金曜日

中廻し ちゅうまわし


表装の名所の一つ。

中縁ともいい、略して単に中ともいう。

地題(天地)の間の本紙を取り巻く部分をいう。

本紙の左右の部分だけを指しては柱という。

一文字に次ぐ上等の裂地が用いられ、竪幅で柱の幅の広い物を幢補(*1)、狭いものを輪補(*2)という。


*1 どうほ

*2 りんぽ


2015年6月19日金曜日

大谷尊由 おおたにそんゆう



明治19-昭和14年。

僧侶・政治家。

心斎。

浄土真宗本願寺派21世宗主光尊の四男として生まれる。

茶湯は藪内流を学び、西本願寺内にあっては文如忌茶会を主宰。

また光悦会を始め多くの茶会の会長を務め大正・昭和期の茶道興隆に大きな力があった。

2015年6月12日金曜日

大正名器鑑 たいしょうめいきかん


高橋箒庵編著。

名物茶入・茶碗ならびに編著者の選定にかかる茶入・茶碗の図録。

913冊。

器物の実物大の写真図版を掲げ、名称の由来、実見記、伝来を詳記し、その器に関する古文献の諸記事を集め掲げている。

大正10年に初冊を刊行し昭和初年に完結した。




2015年6月5日金曜日

鉄鉢 てっぱつ


托鉢僧(*1)が食物を受けるのに用いる容器。

鉄や石製などがある。

またそれに似て、口縁がやや内側に締まり、胴が張って高台がなく、底の丸い形のものを鉄鉢という。

青磁水指・砂張建水・菓子器など多くの茶器にその形が見られる。



*1 たくはつそう