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茶道百字辞典
2014年8月29日金曜日
嵐山焼 あらしやまやき
京都洛西の名勝地、嵐山に因んだ印銘を押した陶器。
嵐山の土産として売られたものとみられ、清水焼風な銹絵
(*1)
・染付併用の雅趣に富む嵐山風景文などが描かれている。
幕末・明治初期に造られたと思われるが、製作者や窯については不詳。
*1
さびえ
2014年8月22日金曜日
奈良紙 ならがみ
生産地が大和国吉野であったので、吉野紙ともいう。
室町初期より京都の上層階級の間で愛好された。
楮
(*1)
を原料としてきわめて薄く漉いたやわらかな紙で、江戸時代には貴重品の包装に使われた。
また、漆の濾過にも用いられたので「漆漉
(*2)
」ともいった。
*1
こうぞ
*2
うるしごし
2014年8月15日金曜日
仏桑花 ぶっそうげ
別名
扶桑・菩薩花・琉球木槿・ハイビスカス。
5,6
月から
9
月頃にかけて、大形の木槿に似た花をつける。
花色は紅色・桃色・白色・黄色などがある。
花は朝開き夕方にしぼむ。
名称から仏事の茶会にも用いられ、一種生けに適する。
2014年8月8日金曜日
八朔 はっさく
旧暦八月朔日
(*1)
のこと。
田実
(*2)
の節句ともいい、農家ではこの日、田穀の実りを祝い早稲米を折敷や土器に盛って人に贈る風習があった。
江戸時代、徳川将軍家では家康の天正
18
年
(*3)
江戸入城の佳日というので、一層盛大になった。
*1
さくじつ
=
毎月一日のこと
*2
たのみ
*3 1590
2014年8月1日金曜日
三浦竹泉 みうらちくせん
京都の陶家。
初代は
13
歳の時
3
代高橋道八の門に入り、明治
16
年独立して製磁の窯を開いた。
西欧の技術を応用し、数々の新しい技法を工夫した。
画を田能村直入に学び、また漢学にも深く、『和漢対照陶説』の翻訳などもした。
現在は
5
代が継いでいる。
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