2012年8月31日金曜日

曲建水 まげけんすい


赤杉材を曲げて作った建水。

面桶(*1)ともいう。

武野紹鴎が巡礼の持っていた飯盒(*2)から思いつき水屋用としたものを、後に利休が茶室の中で使用したのに始まるといわれる。

濃茶の改まった席で用いる。

春慶塗や溜塗などもある。

*1 めんつう
*2 はんごう


2012年8月24日金曜日

柝板 たくばん


玄関脇などに釣り下げ、客が来意を告げるために叩く厚手の板で、木版ともいう。

魚板や鳴子形などがある。

これを打つ木槌を柝(*1)という。

禅院に起原をもち、茶事の場合は連客が揃った合図に打つこともある。


*1 たく・ひょうしぎ

2012年8月17日金曜日

寸取茶湯 すんとりちゃのゆ


道具の置き合わせや点前などを、畳の目数や寸法ばかりに固執してしまうこと。

道具の姿や点前動作の都合やそれぞれのもつ意味などを一向にかまわない、融通のつかぬ型にはまった茶の湯をすること。

2012年8月10日金曜日

碁石茶 ごいしちゃ

団茶(*1)の一種。

摘んだ茶葉を蒸して発酵させた後、茶桶に入れて上に板を置き重石を積んで漬物のように圧縮し、固くなった茶葉を四角に切り天日で乾かしたもの。

その様子が黒い碁石を並べたように見えるところからの称。

*1 だんちゃ = H24.7.27日 版 参照

2012年8月3日金曜日

誕生水 たんじょうすい

足利義政の同朋衆の能阿弥が選んだ洛陽七名水の一つと伝えられる。

京都の六孫王神社(*1)内にある。

源満仲(*2)が産湯に使った水であるというところからこの呼名がある。

元々の井戸は新幹線の高架橋の下になり、現在は新たに井戸が掘られている。

*1 ろくそんのうじんじゃ
*2 みなもとみつなか

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