2010年5月28日金曜日

塔頭 たっちゅう

本来は、禅寺で祖師や高僧の死後、弟子が師の徳を慕って、その墓塔の頭(*1)やその敷地内に建てた小院のこと。

それから転じて、寺院の敷地内にある、高僧が隠退後に住した子院のこともそう呼ぶようになった。

塔中(*2)、塔院(*3)、寺中(*4)とも。

*1 ほとり
*2 たっちゅう
*3 とういん
*4 じちゅう

2010年5月21日金曜日

利休七則 りきゅうしちそく

茶湯の教則。

「利休七ヶ条」ともいう。

「一、花は野にある様、一、炭は湯の煮ゆる様、一、夏は涼しく、一、冬はあたたかに、一、刻限は早目に、一、天気にても雨の用意、一、相客に心をつけ候事」との七条を示している。

2010年5月14日金曜日

石州流 せきしゅうりゅう

千道安から桑山宗仙(*1)に伝わった利休の茶の湯を片桐石州が受け継ぎ、さらに独自の作意を加えた流派。

石州は四代将軍徳川家綱の茶道師範であった関係で、全国の大名や旗本などの間で広まった。

藤林流(*2)、怡渓派(*3)、不昧派(*4)など多くの分派・別派に分かれている。

*1 くわやまそうせん
*2 ふじばやしりゅう
*3 いけいは
*4 ふまいは

2010年5月7日金曜日

塵穴 ちりあな

露地内の塵や落ち葉などを拾っていれるために設けられた穴。

露地を通ってきた客が最後の心の塵を落とすべく、中を確認して席入りする。

広い路地では2ヶ所以上設けることもある。

外露地の方は方形、内露地の方は概ね円形とする。