2009年6月26日金曜日

不二山 ふじさん

本阿弥光悦作の楽茶碗。国宝。

その白釉と黒及び鼠色の火変わりの釉景から雪を戴く富士山とみての銘とも、無二の出来という意からの銘ともいう。

光悦の娘が嫁入りの際、振袖裂に包んで持参させたので『振袖茶碗』とも呼ばれた。

2009年6月19日金曜日

物見の石 ものみのいし

露地に配置する飛石の一つ。

普通の石よりも扁平で大振りのものを用いる。

この石から露地の風景や茶室の扁額(*1)などを眺め賞するので、この名がある。

それ故に、別名を「額見の石(*2)」ともいう。

*1 へんがく
*2 がくみのいし

2009年6月12日金曜日

川上不白 かわかみふはく

享保元年〜文化四年(1716-1807)。

不白流開祖。

茶匠を志し、如心斎のもとに参じ、大徳寺大龍和尚に参禅。

25歳の時に七事式の創案に参画、32歳で江戸に住し千家茶道の普及につとめ、一流を許され江戸千家を称した。

2009年6月5日金曜日

本能寺文琳 ほんのうじぶんりん

漢作唐物文琳茶入。大名物。

別名『朝倉文琳』『三日月文琳』。

もと朝倉義景の所持。「三日月」の名は弦月状の釉抜けがあることから名付けられた。

その後織田信長に伝わり、さらに本能寺に寄進されたのでこの名がある。