2008年4月25日金曜日

銅鑼 どら

元来は打楽器であって、銅製の円盆形で、中央部が半球形に突起している。

茶湯では通常、小間の茶室の茶事の際に、中立ちして腰掛にいる客を迎える合図として用いる。

通常は、『大・小・大・小・中・中・大』と、七点打つ。

2008年4月18日金曜日

北向道陳 きたむきどうちん

永正元年〜永禄5年(1504-62)。

本姓は荒木だが、北向きの家に住み、北向と改めたという。

空海より東山流(将軍家茶湯)の茶法を受け、唐物目利きとしても知られたが、門弟の利休を武野紹鴎に推薦し、その弟子とさせた話は有名である。

2008年4月11日金曜日

炭斗 すみとり

炭点前の際、炭を組んで持ち出す器。

炭取とも書く。古くは烏府(*1)と称した。

籐組・竹組などの組み物や、一閑・瓢・曲物(*2)など材質や形状が多種ある。

歴代家元をはじめとする茶人の好みも多い。桑の箱炭斗は水屋用として用いる。

*1 うふ
*2 まげもの

2008年4月4日金曜日

岡倉天心 おかくらてんしん

文久2年〜大正2年(1862-1913)。美術評論家。

アメリカの美術批評家フェロノサのもとで日本美術の復興に努力する。

明治39年にニューヨークで出版した「茶の本」は後に、仏・独などでも翻訳され茶道文化を広く世界に紹介するものとなった。