2007年11月30日金曜日

中潜 なかくぐり

中門の一種で、外露地と内露地を分かつ門。

利休の頃には見られず、『翁草』などには古田織部が創始したとある。

一説には金森宗和(*1)の作意とも伝えられている。

表千家にある中潜は現存する中での代表的なものである。

2007年11月23日金曜日

寒山拾得 かんざんじゅっとく

中国唐時代の奇僧である寒山と拾得の飄逸な姿を組み合わせた画題。

それぞれ単独で描かれることもある。

通常寒山は経巻か筆を、拾得は箒を持つか天を指さしている。

日本では鎌倉時代末期以降、狩野派(*1)の画家らによって多く描かれた。

*1 かのうは

2007年11月16日金曜日

如庵 じょあん

国宝。

建仁寺塔頭(*1)正伝院に設けられた織田有楽(*2)の茶室。

東京の三井家本邸、大磯の別荘と移築されて、現在は愛知県犬山城下の有楽苑(*3)にある。

腰張に古暦が使われているので、「暦張席」(*4)、「暦亭」(*5)とも呼ばれている。

*1 けんにんじ たっちゅう
*2 おだうらく
*3 うらくえん
*4 こよみばりのせき
*5 こよみてい

2007年11月9日金曜日

椿の井戸 つばきのいど

堺の利休邸の跡に在った利休遺愛の井戸。

名称の由来については、井戸の側に椿の木があったからだとも、昔は井戸の水を清澄にするために椿の木を焼いた炭を井戸の底に沈める習慣があったからだともいう。

2007年11月2日金曜日

畠山一清 はたけやまいっせい

明治14年〜昭和46年(1881-1971)。実業家。

号 即翁(*1)。石川県生まれ。

荏原製作所(*2)を創立し、その社長・会長を務めるかたわら、茶湯、能楽などに傾倒。

昭和39年畠山記念館を設立し、収集品の茶道具をはじめとする美術品を展観。

*1 そくおう
*2 えばらせいさくしょ