2007年10月26日金曜日

蕨箒 わらびぼうき

露地用具の一種で、竹の軸に蕨の根の繊維を束ねて青苧(*1)でしばり、これを内露地の塵穴近くにかけておくもの。

内露地用の飾り箒で、実用よりも入席前の雑念の払拭を目的とした用具とみるべきであろう。

*1 あおお

2007年10月19日金曜日

隠れ窯 かくれがま

江戸時代には、各藩の窯業には厳重な禁制があって、窯場や窯数などが定められていた。

それで、腕に自信のある者は法規をくぐってへんぴなところで、ひそかに陶器を焼いていた。

これがいわゆる隠れ窯、隠れ焼である。

2007年10月5日金曜日

安南焼 あんなんやき

安南地方(ベトナム)で製作された陶磁器の総称。

ベトナムでは中国陶磁の影響で早くから白磁・青磁が焼かれていたが、14,5世紀からは染付・赤絵の製作も始まった。

「絞手(*1)」と呼ばれる安南染付が最も珍重されまた数も多い。

*1 しぼりで